田口卯吉氏

 

ご存じですか?

 

私は先日まで知りませんでした…

 

1855年(安政2)の生まれで

明治27年には衆議院議員になっています

 

出会いは

2015年の一橋大学の文章です

 

文語文なので読みづらいかもしれませんが

いいな~と思いながら読んでいました

 

学識ある青年が、此の如く身を誤るもの多きやを考察するに、

蓋し最初学校を出づるに当りて、毅然として独立独行するの気慨に乏しきに因るなり。

                                (田口卯吉「青年独立の困難」)

学識のある青年が、このように身を誤るものが多いという現状を考えてみると

思うに、最初に学校でた時、自らの信念を曲げたり、誘惑に負けたりせず、

他人に頼ることなく、自らの力で自分の信じることをするという

困難にくじけない強い意志が足りないことが原因である。

と述べています。

 

そして面白いのが

最大原因たるものは彼れが天性の美なることなるが如し。

 

の部分です。

 

青年が毅然として独立独行する気概を失う最大の原因が

「天性の美」にあると田口氏は述べています。

 

それはなぜか?

 

「天性の美」をもつ若者は

「鍛錬せざる鉄」と同じだといいます。

 

つまり、本文によると

才能素質はあるけれども、人生の苦難を知るという経験を持たない

ことが原因だといいます。

 

なるほど!

 

本文では続けてこう言います(以下私の訳)

才能がある人は鍛錬することなく、高給取りになります。

そして、自分の地位を決めているのは

直属の上司だと気がつき、上司に気に入られる策を講じていきます。

才能があるが故に、容易に上司の機嫌をとることができます。

その結果、

他人に頼ることなく、自力で自分の信ずるところを行うという気概がなくなっていきます。

 

そういう人は結局、

すぐれた才能を持つが故に周囲にチヤホヤされて接待など受けるため、

何もしないで贅沢に早くから染まってしまい、

上司の意向を忖度することだけにあくせくと働き、

貧困に耐えてでも独立して生きようという気概を失うため、

後進との競争に負けて排除されてしまうことになると述べています。

 

こういった文章を

入試問題として出題し

本気で読ませようとする大学がまだ存在している事に

素晴らしさを感じます

 

こういう所で教え子は学んで欲しいと願っています

 

それにしても田口卯吉さん!

総務省の接待疑惑

これをうけての感想ですか??