ツイッターの方でよく晩ご飯などの話をして花を咲かせています。

母親がお嬢様育ちでしたので(祖父は大蔵省で祖母の実家は九谷焼の窯元/もちろん専業主婦です)、家事はできない人でした。自転車も致し方なく37歳で乗れて運転はできません。といっても流石に自分が生まれた時代は洗濯機がありましたのでボタン押して洗い上がったものを干すとか、掃除機でゴミを吸うとか・・・そういったことはできますが、問題は料理です。

料理はできませんでした。幼少期からよく食べたものは神戸屋の惣菜かうなぎ、もしくは近江町市場で売られている味付き肉でした。美味しいご飯が食べたいとか、綺麗なお弁当を仲間内で恥ずかしがらずに食べたいとか・・・多感な時期には結構心に響いていましたが…。

調理師免許を取ろうと思ったのも、母の料理がまずかったからかもしれません(それでもこうやって自分はシッカリ大人になってますが、その点は感謝してます)

 

調理師もまがりなりにも国家試験ですのでとるのはとても大変でした。食品衛生学や法令なども勉強しなければいけないので、合計19教科勉強しなくてはいけませんでした。実技が三種、それもまた大変でした。しかし自分の中では「若い頃しか頭に入らない、後々では絶対苦労する」と思ってましたので頑張って取得しました。(ついでに自動車運転免許も絶対若いうちがいいと思って高校生時代にとりました)はれてマルチ芸人へと変貌しました笑

 

さて、先生に言われたことで今でも心に残っていること、それは寿司職人の先生に「料理ってものは人のファッションと同じで第一印象でほぼ決まるんだ」ということ。

その先生が言うには、料理には最低三色は欲しい、三原色のどれかはいれて欲しい、そしてそのさし色は全体を四つに分けた際に、最低でも3箇所にはいてほしい、そうすると食べていって部分的に欠けていっても食べてる人はずっと目で楽しみながら最後まで食事をすることができる。ということでした。

なんか奥が深いですよねえ…当時忙しくて(バイトも学校も剣道もしてたので)趣味の描画はかいてませんでしたが、その言葉がいま二次創作で絵を書く際に生かされているような気もします。

絵って確かに上手い下手ってあると思います。でも、一目見て「印象的だな」と思ったその時、見た人は物理的には下手な絵でも「いい絵だったな」とずっと心に残ると思います。

 

恩師の言葉、みなさんはどんなものがありますか。

少し振り返ってみると、今に繋がってると気づく言葉があるかもしれません。

 

2022/10/24