こんにちは、まみごんです
いよいよ年度末も近づき、我が家の娘もついに年長さんになろうかという頃。
そろそろはじまるのがラン活です
最近はたくさんのランドセルが出ていて迷っちゃいますね!
メーカーはもちろんのことながら親が悩むのは主にお値段とランドセルの色ではないでしょうか?
子ども心理カウンセラーとしての視点でランドセルの選び方をお話しします。
ランドセルは子どもの好みで
基本的にランドセルは子どもの好みで選ぶことをお勧めします。
昔は男の子は黒、女の子は赤が主流でしたが最近はかなり自由度が高くなっていますね!
地域的な特色がないのであれば大人の好みではなく子どもの好みで選ばせてあげるのが良いかと思います
とはいえ、男の子がピンク、女の子が黒を選んだら戸惑う親御さんもいるかなと思います。
これは一つの意見ですが、それでも私は好きな色を使うこと、をお勧めしたいです。
誤った価値観を形成してしまう
最近特にジェンダーについての議論が盛んですよね。
ジェンダーイデオロギーもその一つで「青が好きなのは男の子、ピンクが好きなのは女の子」と言った偏見のことを指します。
子どもは特にそう言ったことに敏感で、我が家の娘も「カーズは男の子が好きなものだから私は嫌い」と言うようなことを口にしたりします。
安易にランドセルの色に大人の意見を反映してしまうとそう言った価値観を形成してしまう可能性は十分あります。
いじめにつながる可能性
親は自分の子がいじめられる可能性ばかりを考えますが、いじめっ子になる可能性はあまり考えません。
「ピンクのランドセルなんてからかわれるからやめなさい」と言われた男の子が、ピンクのランドセルを使う男の子に出会った時どう反応するでしょうか?
「男の子がピンクのランドセルなんてからかわれるよ!へんだよ!」
そう言ってしまう可能性は十分あります。
親心から言ってしまったことが結果的に自分の子を加害者にしてしまうのは実はよくあることです。
親が加害を意図せず助長してしまうことは避けたいですよね。
自分の好きなものを選ぶ、というのはそれだけでメリットがあるものです。
決定権を持つ機会は実は子供達にとってそう多くありません。
子どもが自分で決断する機会として気にいるランドセルを選ぶ経験は必ず子どもたちのためになります。
親の意見の伝え方
そうは言っても子どもが少数派の色を使いたがる場合、心配な方はいると思います。
まずは絶対に子どもの意見は否定しないこと。
「素敵な色だね」「おしゃれだね」
などすぐに肯定してください。
ランドセルの注文まで時間があるならそこで親の意見を伝える必要はありません。
「6年間使うからよく考えないとね。一緒に調べるから一番気にいるのを選ぼうね」
「子どもの頃こう言うのが欲しかったんだ〜」
正直なところ学校でランドセルの色が決まっているなど、特別な事情でもない限り言えるのはこの程度かなと思います。
後悔しないランドセル選び
6年後、この色じゃない方が良かった!と言われることがあるかもしれません。
それも経験です。
後悔させないためにも自分で決める機会を増やしていくことが大切です。
いきなりランドセルを決めるという大きな決断を迫るのではなく、服選び、身の回りの持ち物を自分で決めることから始めて、決断には責任が伴うと理解してもらいましょう。
被害者になってしまったら
そうはいっても被害者になってしまう日が来るかもしれません。
「男がピンクのランドセルなんて変!」
なんて言われたらどうしましょう?
一度反対してしまうと「だから言ったでしょ?からかわれるよって」なんて言いたくなります。
でもこれって学校にも家庭にも味方がいなくなってしまう言葉なんです。
子どもに「やっぱりおかしいのは僕なんだ」と思わせないのがとても大事です。
実際誰にも迷惑をかけていませんし、何もおかしくないんですから。
「その子の言ってることはおかしいね。みんな好きな色使ってるんやから好きな色使ったら良いよ」
家族は何があっても味方でいてくれる、子どもがそう思うことができれば学校で何が起きても大丈夫です。
また、学校指定がランドセルと決まっていないのなら、リュックでの登校に変えたり、メルカリなどで売って気にいる色を新たに購入することも可能です。
方法は一つではありませんし、柔軟に対応を考えることもできます。
子を思うあまり味方であるつもりが敵になってしまうことは多々あります。
大人の心配で不安な気持ちは子どもを変えることではなく、大人自身が変わることで処理していきましょう。
心配からどうしても口を出したくなることもあるかもしれません。
ですが、私は個人的には被害者になるより加害者になることの方が恐ろしいと思っています。
子どもが加害者になってしまった場合、欧米では「加害者に何か解決すべき問題がある」と考えます。
心理学的にもこれは正しく、加害者にはさまざまな形の支援が必要です。
加害者がいなければ被害者は出ません。
子供たちを加害者にしない教育で、いじめのない学校を作っていきましょう