真夜中の魔王

夏真っ盛りの中
母と祖母が死んだ
とても忙しない夏だった
騒がしかった
目まぐるしかった
切なかった
残された愛犬達は
いまも帰りを待っているようだ
僕もそんな気でいる
早く帰ってこないかと
最後を見届けたはずなのに
まだそんな気がしているのだ
パラレルワールドだったとして
僕はきてしまった
あなたのいなくなった世界線に
1人で暮らすにはこの家は広すぎる
あなたが泣きながら「家に帰りたい」と言った
「帰りたい」と言って僕の手を握った
僕は泣き出しそうな目を少し伏せて
「わかった」と言った
あなたと過ごした1ヶ月にも満たない
最後の日々は家族をやってると感じた
これまでの全てを許そうと思った
恨みも苦しみも手放そうと思った
そこにいたのは無垢な少年だった
母に寄り添うただの無力な少年だった
笑った顔が好きだった
また会えたらいいなと思った
今日をやり切れただろうか
洗い物をしたから
きっと大丈夫だ
後は明日の自分が
明日という「今日」を真っ当するだろう
今夜は冷えるから…
こりゃ炬燵だな
早く寝ましょう
どんな勇者でもHPがギリじゃ
ボスに勝てない(特殊スキルがない限り)
ケアル…
いつからなのだろう
弱い人間を見るとイラついてしまうのは
いつからなのだろう
群れからはみ出てる人間に声をかけてしまうのは
きっと誰かを通して
自分を見ているからなのだろう
いつからなのだろう
悪口に同調できるようになったのは
いつからなのだろう
取り巻くもの全てがくだらなくなったのは
強くなるって、タフになるって
そういうことじゃないよね
正しさなんていまだに判らない
だけど誰かが悲しむなら
正しいことではないんだよね
ただ漂うだけのこの歌が
アナタの今日を少し
軽くさせることを願って
冷え込む夜
私の寝床はまだ炬燵
気にしない 気にしない
憧れに近づくには
あまりにも時間を犠牲にしてきた
だけど全て必要なことだった
あなたに届きたい
いま届きたい
そんな想いばかりが先走り
何も手につかない
読書もできない
どう歩いて行けばいい?
確かなものなんてそうないのに
分かっていても未だに求めてしまうのは
人間だからでしょうか
あ、また急に睡魔が
やめて!せめてコンタクト外させて!
この文字打つまでに
気絶してた‥あぶねぇ
寝よ
疲れたらここに来てしまう私
病みそうな時にここに来てしまう私
だってここには
知り合いも友達も来ないのだもの
自由に憂さ晴らしできるんだもの
GW?そんなもん無かったぜ
ぺっ!
いつまで生きていようか
最後はどこに辿り着こうか
とりあえず今日を悔いなく生きられたのなら
最近はそれだけでOKだ
あ、睡魔が…
ごめんなさい
私はもう行かねばなりません
あ、やめて
無理矢理は好きじゃないの
相手にもよるの
あ、ああ〜
はい、寝ます