退院した次の日、市展の審査に赴いたが、タクシーがいつのまにか1900円代から3000円を超えていたことにまず驚く。
家から駅までの距離とほぼ同じなので。新幹線で帰ってきた後、タクシーで帰っちゃお、と言う安易な行動はもう無理だ。
覚悟していたが、往復6000円。
うわー💦
どうする?職場までだったら片道で5000円は行くかもしれない。
はぁー…。
それはいいとして、審査に行くまでにいくつか連絡が必要だった。
市の担当さんに骨が折れたこと、車椅子が必要なこと、当日受付に用意しておいて欲しいこと、表彰式、合評会はもしかすると無理なこと。
そして今、タクシーの中から、今から行くから車椅子を用意して下さい、など。
わざわざ直前に連絡したのは、タクシー会社に連絡した時、足の骨を折っており搬入も兼ねているので介助が必要だが、多少の手助けはやってもらえるかと確認したら、
そういうのはやってない。
でも、運転手には言っておく、と言われたからだ。
何か、規定があるのかもしれない。
頼れない場合、車に横付けて車椅子が必要になるので、受付の人に、タクシーがきたら車椅子を持って出てきてもらいたいとお願いしなければならなかった。
タクシーが着いた時、なんと3人待っていてくれた。
搬入の絵を持つ人、車椅子を押す人、案内をする人だ。
そして、運転手さんも出てきて、車から降りる私をサポートしようとしてくれる。
私、これからレッドカーペットでも歩くのかな?と思うくらいの手厚さである。
とてもありがたかった。
その後、みんなに
どうしたの⁈
と口々に聞かれ
いやー、折っちゃいました〜
と照れながら何度も説明する。
審査前の会議にも、私は白い包帯眩しく派手に登場し、注目の的となった。ああ…覚悟していたとはいえ…。
その後の審査は順調に進み、心配ていた、痛くてどうにもならないといったこともなく、時間内に終わらせることができた。
合評会、表彰式は1週間後だが、もう1人の審査員さんが頼むから来てくれと言ってくれるので、合評会だけ参加することにした。
毎日ゴロゴロしているが、脂肪肝だと言われたので気をつけている。入院時に測った時より2キロ減っているので、忙しく動いてる喋ってができるから不安だが、頑張ってこよう。