ユニバーサルスタジオに行ったが、前日までに入場券を購入しないと入れないと説明しされ、他の観光地を探し大阪城に行った。


大阪城の中に豊国神社があるらしく、桜井識子さんの本に書いてあった秀吉さんとお話しした神社はここだとわかり嬉しくなった。

正面のコインパーキングに止め、横断歩道を歩き敷地に入っていく間、

「桜井識子さんの本で秀吉さんが神様になっていることを知りましたー!今日来れて嬉しいです!」

と頭の中でご挨拶した。


眷属さんがもういるかも、と考えながらうきうきしていたら、目の前にゴミが落ちている。

ここはもう神域のような気がして咄嗟に拾ってしまった。

そこのローソンで買って食べたものだろう。プラスチックのカップにチョコレートがこびりついている。

大阪は思わぬ所にゴミ箱があるし、コンビニの前にも分別されたゴミ箱が置いてある。そのローソンに捨ててこようと近づくとゴミ箱がない。

しまった。

でも、お城から帰ってくる人は食べ物らしき物を持っているので中で売っているようだ。もう少し歩けばありそうなので、城中を目指した。


今はお花見シーズンで、お城より桜を目当てに来ている人が多い。

実際桜の木の下ではビニールシートを履いてピクニックをしている家族連れなどがたくさんいた。

しかしなかなかゴミ箱がない。

どうしよう、チョコレートが匂うカップをどこかに置いて後で取りにこようかと迷ったが、この広さ、この人混みを考えると戻ってくるのは多分無理だ。


こうなったら絶対に持って歩く!と決心しエコバッグ用に持っていたビニール袋に入れてカバンに押し込んだ。


屋台がたくさん出ていていい匂いがしている。天守閣よりも先にゴミ箱、とキョロキョロしているとやっとあった。

捨てにいくと、豊国神社の目の前だった。


良かったー、いざ探すとなると面倒くさがりの人が、もういいよ、と必ず言い出すので、もしかすると行けないかもと思っていた。


鳥居の横で猿回しをしていて、興味を持ったようだ。

その間にお参りすることができた。


とても大きな秀吉公の像が立っている。

顔立ちは細面で大柄ではなく、家康公のような社長さん顔でないのにオーラが凄い。

カッコよかった。

そこに立っているような威圧感もある。

像の正面に立てないくらいの気迫なのだ。


ああ、こんな感じだったんだな。物語では猿と言われ威厳のある印象がなかったが、さすが天下人。

像でさえ恐れ多い空気があった。


庶民は天下人を1メートルの距離で見ることができないが、100分の1であってもこうして感じさせてもらえる。

実際このような人にあった時の練習になりそうだ。

自分もこのようなオーラを身につけるにはどうしたらいいのだろう。


境内社に二つ神社があったので、豊国神社と合わせて3つお守りをいただき後にした。


ゴミ箱を拾ったから豊国神社にすんなり来させてもらえたのかもしれない。

これだけの人が行き交う中で私に拾わせてくれたのは、来い、と言う事だったかもと思うとありがたく、桜井識子さんの名前をまず出したからかなとも思った。

もう涙で目をぱちぱちさせていた。


桜井識子さんの本を読んで秀吉さんを応援する人が増え、秀吉さんはそのパワーを使って神様になったと書いてあった。

そういう人達に秀吉さんは感謝しているのかもしれない。そして大阪城の入口に眷属さんを配置して、待ってくれているのだと思う。


行けて良かった。