モチベーション理論の文脈において、積極的学習者と消極的学習者の違いは以下のように説明できます。

 

積極的学習者(Active Learners):

1. 内発的動機付けが高い: 学習そのものに対する興味や好奇心が原動力となり、自ら進んで学ぼうとする。

2. 自己効力感が高い: 自分の能力を信じ、学習課題に対して積極的に取り組む。

3. 失敗を恐れない: 失敗を学びの機会と捉え、挑戦的な課題にも取り組む。

4. 目標志向性が高い: 明確な目標を設定し、その達成に向けて計画的に学習を進める。

5. メタ認知能力が高い: 自分の学習プロセスを意識し、適切な学習方略を選択・調整する。

 

消極的学習者(Passive Learners):

1. 外発的動機付けが主: 報酬や罰など外的要因に動機付けられ、自発的な学習意欲に乏しい。

2. 自己効力感が低い: 自分の能力に自信がなく、学習課題に消極的になりがち。

3. 失敗を恐れる: 失敗を避けようとし、挑戦的な課題に取り組むことを躊躇する。

4. 目標志向性が低い: 明確な目標設定が苦手で、学習の方向性が定まりにくい。

5. メタ認知能力が低い: 自分の学習プロセスを意識することが少なく、学習方略の調整が難しい。

 

積極的学習者は、内発的動機付けと自己効力感が高く、失敗を恐れずに挑戦的な課題に取り組むことができます。また、目標志向性とメタ認知能力が高いため、効果的な学習を進められます。一方、消極的学習者は外発的動機付けに頼り、自己効力感が低いため、学習に対して消極的になりがちです。失敗を恐れ、目標設定やメタ認知能力が低いため、効果的な学習が難しくなります。