kindleで本を読む出版した際、無料キャンペーンを活用したいと思っている人も多いのではないでしょうか。無料キャンペーンは上手に使えば効果を得られます。

 

 

試行錯誤しながら無料キャンペーンの効果的な使い方を探してみましょう。

 

 

無料キャンペーンの設定方法

 

無料キャンペーンはKDPセレクトに登録することで利用できます。宣伝の手法として無料キャンペーンを利用したいのであれば出版の時にKDPセレクトに登録するようにしましょう。

 

 

すでに出版したkindle本も、条件を満たしていればKDPセレクトに登録できます。著書管理画面から設定が可能です。

 

 

著書管理画面では自分の出版した本が並んでいます。右の欄に「キャンペーンと広告」というボタンがあるのでそこをクリックしましょう。

 

 

KDPセレクトの登録は90日単位で更新されます。無料キャンペーンが開催できるのは1期につき5日間です。登録してから90日が経つと自動的にリセットされるので再び無料キャンペーンを打つことができるようになります。

 

 

5日連続でキャンペーンを開催するもよし。1日などの短い期間でキャンペーンを開催するのもよし。キャンペーンの開催方法によってダウンロード数も変わるので、思考錯誤しながら適切なタイミングでキャンペーンを打つようにしましょう。

 

 

 

 

 

 

無料キャンペーンの目的

 

無料キャンペーン期間中にダウンロードされた場合売り上げは入ってきません。何冊ダウンロードされても稼ぎは0円です。

 

 

それでも無料キャンペーンをやることによって、宣伝効果が得られ、結果として売り上げが伸びることはあります。

 

 

どのような効果が無料キャンペーンにあるのか、具体的にご説明しましょう。

 

 

口コミによる拡散

 

無料となると初めての作家であっても気持ちの上でハードルが低くなります。キャンペーンを開催することで気軽に作品を手に取ってもらいやすくなるでしょう。

 

 

多くの人に気軽に作品を読んでもらうことで、口コミによる拡散が狙えます。SNSなどで宣伝してもらえる可能性も出てくるでしょう。

 

 

またAmazonでは「この商品を買った人はこちらも買っています」と表示されるシステムがあります。無料キャンペーンでダウンロードされた場合も、他のユーザーにこのような形で紹介してもらえます。Amazonの宣伝で興味を持ったユーザーがダウンロードしてくれるかもしれません。

 

 

 

 

高評価のレビューを狙う

 

作品を気に入ってくれた人が、高評価のレビューを書いてくれる可能性も無料キャンペーンにはあります。多くの人が気軽に作品を手に取るので、無料キャンペーンはレビューがつくチャンスです。

 

 

もちろん高評価のレビューをつけてもらうためにはいい作品を書かなければなりません。高評価のレビューをつけてもらえた時はそれなりに自信も得られ、作品作りのモチベーションも上がることでしょう。

 

 

一方で同時に低評価のレビューがつけられる可能性もあるということを忘れてはいけません。低いレビューがつけられた場合、本当に作品の質が悪いこともあれば読者による一方的な嫉妬であることもあります。

 

 

いずれにしても低評価のレビューは売り上げにも影響を及ぼすので、出版している側としてはあまりつけられたくないものです。

 

 

 

 

シリーズものであれば他の本を買ってもらう

 

シリーズものを展開している人は、無料キャンペーンを利用することでシリーズのリピーターを増やせます。

 

 

例えば第1巻で無料キャンペーンを行うことで、2巻目以降を購入してもらえることが考えられます。

 

 

kindleでシリーズものを書くことにはリピーターをつけられるメリットがあります。長編作品を書きたい人などには、シリーズものの執筆をおすすめします。

 

 

 

 

 

無料本ランキングでトップ100に入ると可能性が広がる

 

私の経験では、無料キャンペーン中にAmazonの「無料本ランキング」で100位以内に入ると、本の売り上げが伸びる可能性が出てくることが分かっています。

 

 

キャンペーン中に作品が100位以内に入ることで、多くの人から注目されるようになります。メディアなどに取り上げられると一気に注目度も上がるでしょう。

 

 

注目度が上がると、無料ダウンロード数も当然伸びますが、キャンペーン終了後の売り上げも伸びます。作品の知名度が上がり、多くの人が興味を持ち、購入してくれるのです。

 

 

100位以内に入れば必ずというわけではありません。しかし100位以内に入ることで、作品がバズる可能性はあります。無料キャンペーンを打つときには100位以内に入ることを目指してみるのもおすすめです。

 

 

 

 

 

無料キャンペーンは「必ず意味がある」とも言い切れない

 

かといって無料キャンペーンは必ず意味があるというわけではありません。時と場合によって全く無意味であることも多いです。

 

 

宣伝をするSNSのフォロワーとの関係性にも効果の度合いは大きく影響されます。

 

 

KDPは試行錯誤の連続です。無料キャンペーンが無意味であることもあれば、やり方を変えることで意味をなすこともあります。

 

 

 

 

 

私の実体験

無料キャンペーンに関する私の実体験をお話しします。

 

 

KDPを始めた初期は無料キャンペーンに抵抗があった

 

 

KDPで出版を始めた初期の頃、私は無料キャンペーンに抵抗がありました。

 

 

「お金を出して買ってくれた人に失礼ではないか」

 

 

なんてことを考えてしまったためです。

 

 

後になってから考えると、その考え方はいささかプロ意識が足りていないような気がします。上記の通り無料キャンペーンは売り上げを伸ばすために行うものです。

 

 

意識が「金」に向かっているうちは、まだまだプロとは言えません。

 

 

同時に作品を作っている相手を「金」で見ているうちは相手を尊重していないことにもなります。

 

 

 

 

facebookに5000人友達がいた時代

 

ミスコンに出場していたこともあり、facebookの友達が5000人になったことがありました。投稿をすると「素敵です」「頑張ってください応援してます」などのたくさんのコメントがつき、いいねの数も300を超えることは何度もありました。

 

 

そんな中で無料キャンペーンをするとある程度はダウンロードされました。しかし売り上げは伸びませんでした。ファンを名乗る人たちは私の作品に価値を認めてはくれませんでした。

 

 

「お金が欲しくてこんなことやってるんですね」なんてことも言われたことがあります。

 

 

さらに「無料でダウンロードしてあげたからLINE教えて」などとほざく面の皮の厚いやつまでいました。

 

 

結局自分の努力が全く認められていない気分になって、そのfacebookのアカウントは閉じてしまいました。

 

 

 

 

noteを活用した場合

 

 

クリエイター向けのSNSとして知られるnoteを利用した場合、無料キャンペーン期間中に多少のダウンロードはありました。私のnoteのフォロワー数は少ないけれど、ハッシュタグ検索などで見つけた人がダウンロードしてくれたのだと思います。

 

 

私は「項羽と劉邦シリーズ」を展開していることもあり、無料キャンペーンで私の作品を知った人が他の本を購入してくれているようです。

 

 

 

 

上手に使い分けて無料キャンペーンで結果を出そう

 

無料キャンペーンは使い方によっては売り上げが伸びるなどの効果が得られます。一方でどんなにキャンペーンを打っても無意味である場合も存在します。

 

 

試行錯誤をしながら無料キャンペーンの活用方法を考えていきましょう。

 

 

 

 

 

 

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