「陳勝呉広の乱」のお話を書くときに、多くの小説や漫画などでは旗揚げの際多くの人が「大楚(タァチュウ)」と叫んで陳勝に賛同した……みたいなシーンが描かれています。

 

 

史記の陳勝の記述を見ても「大楚」は出てきます。

 

 

いかにも「歴史がこの時動いた」感じがあって、迫力のある出来事だったみたいな感じではあります。

 

 

……が?

 

 

果たして陳勝って楚の人だったのかと疑問に思います。

 

 

陳勝が生まれた陽城は洛陽よりも北の街。

 

 

地図にするとこんな感じ(スクショやらフォトショやらでちまちま作ってみました)(これでも結構頑張ったので褒めてください)。

 

 

 

……洛陽って楚じゃないよね……?

 

 

いろいろな中国の戦国時代の地図を見比べてみましたが、時代によって多少の違いはあるものの、「洛陽は楚ではない」という結論に至ってしまい。

 

 

その洛陽よりも北の生まれの陳勝は、少なくとも楚の生まれではないのかなと思いました。

 

 

生まれてからずっと陽城にいたわけでもなく、流れ着いて楚の国に根を下ろした……という考え方もあります。雇われの身だった陳勝は自分の意思にかかわらずあちこちに行っていたのかもしれません。

 

 

それでもこうして地図を眺めていると、陳勝が自分の立てた国を「張楚」としたのはたまたまだったような気がして。

 

 

だから私は15日に出した『陳勝呉広の乱』の中ではあまり「楚」をアピールしませんでした。「陳勝=楚」というイメージを強調しないように。

 

 

陳勝が王になった土地がたまたま楚の中にある陳であり、そのために「張楚」という国号を使った。

 

 

楚がスタート地点だったのはたまたまだった。

 

 

地図を見ていたらそんな気がしたので、作中であまり「楚」という色を出さない方向にしてみました。

 

 

 

 

 

 

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