私は作家活動をする中で「有意義な暇つぶしになるような文章を作る」という理念を大切にしています。
読了後に「暇つぶしに読んでみたら〈なんか〉心が響いて気持ちよかった。……さ、仕事に戻るか」と感じてもらえるような文章。
忙しくしている日々というのは充実しているけれど、日々の生活を豊かにさせるのは出来事と出来事の間にある隙間時間に何に触れたかだと思います。
……という私の活動理念の話はまた今度にするとして。
「暇つぶし」に読むものなのだから、気軽にぱぱっと読めるものが好ましいのではないかと考えています。だから特にこの理念を意識しているエッセイ雑誌『Chocolate』（毎月1日kindleストアにて販売開始）は「ぱぱっと読める量」を心がけて作っています。
毎月だいたい20分から30分で読める量になるように構想段階から調節しています。
それでも6月号は「たまにはちょっと毛色の違うものでも作ってもいいかな」と思ったのと個人的に4月の沖縄旅行についてまとめたかったのもあって。「スペシャル号」として多少量が増えてもいいかなと思っていました。
しかしいざ書いてみると想像以上に量が増えてしまって。私も計算外の量。構想段階で誤算のしすぎ。さすがにこの誤算は自分でも反省しなければならないと思いました。
一冊の本として見たとき、内容は問題ないと思います。一人の女が沖縄に行って帰ってきたという旅行記でしかない。私らしい作品にはなっています。私の沖縄旅行中にあったことで笑って（ちょこっとしんみりして）もらえる本ではあると思います。
それでもこの量！多すぎ！
「暇つぶし」ってレベルの量じゃない！
読むのに1時間以上かかるかもしれない……。
この量は私の理念「有意義な暇つぶし」に反してしまう。
毎月『Chocolate』は出しているのだし、たまにはこういうのもいいけれど、誤算によって理念から外れたものを作ってしまうのはちょっと反省しなければいけないな……と販売開始告知から3日経った今は思います。
……とは思うものの、自分でも今月号の『Chocolate〜沖縄旅行編〜』は書いてて楽しかったので、読者の皆様が「これはこれで面白かったからまたやってほしい」と思ってくださったらまたやろうかと思います。今度はもっと計画的に量を増やすけど。
そういったご意見もレビュー等に書いていただけると助かります。
ただいま『Chocolate vol.15』はkindleストアにて無料キャンペーン中です。
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