蚤の心臓 | ある日突然介護生活(しーままくんのひとりごと)

ある日突然介護生活(しーままくんのひとりごと)

自分と夫の両親4名、徐々に介護を覚悟していたはずが突然4人全員がほぼ同時期に要介護となってしまった。。。
COPDで認知症の父、認知症初期の母、アルツハイマー型認知症の義父、オストメイトの義母、

今日は在宅診療のドクターが来る日。

2週間に一度なので、今回の2週間は

とても長く感じた。

 

父はおむつを替えるときに嫌がり

私を拒絶する。

娘に下半身を見せるのが嫌というのも

わかるが、いまさら・・・・と思う。

あまり言うことを聞かないと

「今度ドクターがきたら入院って言われる」と

いつも言っていた。

 

そのせいだろうか・・・。

 

今日ドクターが来て、まず脈拍・血圧・

血中酸素濃度をいつも通り測ると

脈拍が120を超えていた・・。

血圧もいつもより高い。

 

そこで私も気づけばよかったが、

そのあとドクターといろいろ話をして

途中

「最後に形のあるものを食べたのはいつですか?」

と聞かれたので、

「4日前です。あとはアイスキャンディーと飲料水」と

説明したところ

「最後に食べてからおおよそ2週間ぐらいで

終末期がきますから」と言われました。

 

え????

父がいる前で言っちゃう???

 

そのあとでした。

ドクターが脈を測ったり聴診器で心拍を

聞いたりしていたら、父の呼吸が急に

ゼイゼイいいはじめ、

「苦しい?」と聞きながらベッドの高さ調節を

しようと父に聞くと、上だの下だのあっちだこっちだ

両手を差し出し、ドクターの服や手を握りしめ

何かを言っている。

右に看護師、左にドクター、

両方の手をそれぞれ相手の腕をつかみ

苦しそうに何か言っている。その間15分ほど。

 

私はすぐに態度はデカいが気の小さな父が

「終末期」の言葉に反応して、一般的に言う

頭がくらくら・・・になってしまったんだとわかった。

 

要するに怖くなってしまって、どうしようもなく

両手をドクターと看護師の腕に縋り付いて

しまったわけだ。

 

誰が見ても終末期だと思うが、本人は

生きる気満々なわけで・・・。

そんなところで医者が「終末期」の

話をしたので、本人はびっくりを通り越して

病気とは違う意味の気分が悪くなってしまった。

 

ドクター・・・。頼みます。

88歳になっても、死にたくないんです。

うちの父は終活ができない人。

 

1時間もしたら落ち着きましたが、

認知症でさっきのこと、忘れているといいなぁ。

 

帰る間際、ドクターは

「朝呼吸が止まっていてもあわてないでください」

 

父のあのドタバタを見てびっくりしていたドクターは

1週間も持たないと思ったのだろう。

 

いやいや、そんなことないから。

あなたの言った一言が、父を動揺させました。

ただ、それだけのことです。

 

今日は父が夜寝られるように、
はじめて睡眠導入剤をもらいました。

 

寝てくれるかなぁ‥‥。