腕、手の疲労がなく、何より美しい音でピアノを弾くためには
指先の関節が倒れないこと、無駄な力が入らないことが必要。
さらに指先が倒れずきれいな手の形で弾けるようになるためには
まず、必要な筋肉が育っていないといけない。
ここを徹底して身につけてから初めてピアノに触る
というお教室や、ピアノの教本もあります。
私は「ピアノが弾きたい」という子どもに対しては
その「(自分の好きなように)ピアノを弾きたい」
という欲を満たしてあげることも必要と思うので
・最初の曲を弾くときに、手の形の大切さを伝える
・導入に簡単な「指の体操」を歌いながら指先に意識を向けさせる
など、手の形は大切であることは伝えながらも
口すっぱく手の形だけを注意し続けて
やる気を損ねないように、バランスに注意をしています。
(あんまり「できてない!」ばかり言われるのもね。)
けど、やっぱり自分の生徒にはきれいな音で弾けるようになってほしいものです。
①以前、レッスンでいつも通り
「指先が倒れて凹んでるよ」
「力が入りすぎているから、指先が凹まない重さでまずは弾くんだよ」
「手の形に注意して。どんな形がいいんだっけ?」
と注意しました。
その時は直りましたが、翌週には戻ってしまいました。
②今週のレッスンでは何人かの生徒にこう聞いてみました。
「ピアノを弾く時って指のどのあたりで弾いてるか知ってる?」
「もちろん知ってるよ!(いつも注意されてるもん)指の腹でしょ?」
「指の腹じゃないよねぇ?」
「指の・・・先?」
「指の先のどこ?」
「(・・・・答えられない・・・・)」
そこで、2、3、4、5の指でそれぞれOKの手の形を作り」
その触れている部分(ほんのわずかな部分です)」で弾いてもらいました。
そーっと、丁寧に触れるので鍵盤を押す重さも変わり、音色がまるで違います。
「音が変わったのわかる?」
「ほんとだ・・・きれいになった・・・」
普段より力が入っていない、ということにも気がつけたようです。
その後もその音色を確かめるように何度も弾いていました。
中には「じゃあフォルテの音を出すにはどの部分を使うのか」
と質問してきた子も。
(そこからは「打鍵のスピード」へと話は広がります)
伝えたいことをそのまま伝えたのが①
けど伝わり方に断然効果があったのが②
不思議だけど納得です。
よく動く指以上に、きれいな音を聴き分ける耳を育てていきたいですね。
これも対面でレッスンができるからこそ、指導できることだと思いました。
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