Le cours d'oenoligie - Vallée du Rône 1/3
「ワイン講座」
第三回目、参加してまいりました。
それでは私の無理やりな復習にお付き合いくださいませ。
今回は、テーブルワインの代表
Côte du Rhône (コート・デュ・ローヌ)
お値段も安く、お手軽で、ちょっとスパイシーな大人ワイン。
カフェでも、手軽なテーブルワインとして登場回数多し庶民の大人気ワインです
しかーし、
ディナー等、ちょっと気合が入る場で、これを選ぶという事は彼らの誇りが許さないのでございます。
「コート・デュ・ローヌ? だめだめ、そんな安ワイン、他のにして。」
と、チチっと人差し指を振りながら言うフレーズは、
「おれっち、ワイン知ってるよ。」
というフランス人の間の代名詞らしく、ちょっと自分酔いがあるのを見逃さないでください
(絶対に知らないし)
うちのフーさんもそう。
私は、カフェで飲んだり、うちで軽い食べ物とあわせたりするのは好きなんだけどな・・・。
ま、ちょっと立場が弱い部分もあるけど
庶民の味方コート・デュ・ローヌの知られざる魅力を期待しつつ、
真髄をいざ!!
まず生産地ローヌ地方はここ
ワイン生産は大きく分けて、真ん中のValenceを境に北部、南部とあります。
「ワインのラベルに「AOC」と書いてあるものはいいワインだよ。」
と耳にされたことがあるかもしれませんが、これは
Appellation (d'origine)Contrôée (原産地)統制銘柄ワイン
→ 産地名の記載を認可されたもの
ある規定をクリアし、言わば身元がはっきりしている血統書つきワインということです。
ここも例外ではなく、れっきとした
Appellation Côte du Rhône Contrôée
コート・デュ・ローヌ統制銘柄ワインでございます。
フムフム・・・
ここまで大丈夫ですか?
私もなんとか付いてきております・・・?はい、引き続き行きましょう
南部
まずは、ダントツに葡萄生産量が多い、地図下半分の広範囲に広がるローヌ南部地区のワインから。
ここでは最初にお話した、安く、日常的に飲まれるテーブルワインを生産します。
気になる葡萄の品種は
赤・・・・
Grenache(グルナッシュ) 最低40%
Syrah(シラー) コート・デュ・ローヌワインの味を作り上げる葡萄。
しっとりした味、これが多いほど美味しいワインと言われます。
Mourvédre(ムヴェードル) スペインから来たブドウ種
白・・・・
Grenache Blanc(グルナッシュ ブラン)
Clairette(クラレット) Dieでつくられるスパークリングワインが有名
Marsance(マルサンヌ) 結構、重いワインになります。
Roussanne(ルーサンヌ) マルサンヌに比べ、繊細な味
Viognier(ヴィオニエ) いいワインにはこれがたくさん入ってますよ~。
これらの葡萄をブレンドします。
その具合で、ピンキリの味わい・品質が決まるそうです。
白ワインは、生産量が3割に満たないと言う希少なものだそうな。
確かに飲んだことないな。
では、南の地域はこのへんで終わりにして
北へ移りましょう。
北部
もう一回地図上で確認しま~す。
真ん中のValenceから上を北部と呼びます。
南よりも、随分ちっちゃい範囲ですね。
この地域を
Septentrional (セプラントリオナル) と呼びます。
南に比べて、高級ワインが多いらしい!!
なぜかというと、使用するブドウの品種に秘密が・・・・
まず
白・・・・
Marsance(マルサンヌ) 結構、重いワインになります。
Roussanne(ルーサンヌ) マルサンヌに比べ、繊細な味
Viognier(ヴィオニエ) いいワインにはこれがたくさん入ってますよ~。
南部のをそのまま一部コピペ
3種類のみと使用品種が少ないですが、よりすぐりの品種です。
そして、これが言いたかった~
じゃじゃん
赤・・・・
Syrah(シラー)
なんと、これのみ!!1種類!!
覚えていらっしゃるでしょうか?
シラーといえば、コート・デュ・ローヌの味を左右する王様的ブドウ
他の品種とブレンドではなく、それ100%とは、なんとも贅沢な・・・。
というか、やっぱりあるじゃん。
ブルジョワ好きな高級ワイン。
カフェの安ワインだけが、コート・デュ・ローヌじゃないわ!!
ふふふ、知って得した気分
では、お次は待ちに待った試飲で~す。
おすすめワイン、たっぷりご紹介しますよ
後半へ続く
Les crevettes
「えび」
最近、エビを食べる機会が多く
エビ好きの私には嬉しい限りでございました。
前回のブログで書きましたが、こちらの海鮮は貝類を中心に塩茹でした状態で売っているものが多いです。
そのため、生のエビを買おうと思うと、ちょっと奮発した値段を払うことに
日本の食文化の王様、エビフライなんかそう簡単にできませぬ。
しかし、今回はフーがどうしても食べたかったらしく
奮発してGambas(地中海産大エビ)を4匹買ってきました。
そのお値段
24ユーロ!!日本円で約3360円なり~
さすがに、フーさん恐縮しておりました・・・。恐縮だけじゃなく、値段を見ずに買ったこと反省してくれ・・・。
何もつけずに
焼く
色もいい感じに赤く染まり、
食べる!!
でかっ!!
レモンを少ししぼって・・・
お味は、もう満足申し分ないです。
気がつけば、せっかく空けたアルザスの白ワインに口をつけることなく
無心に食べておりました。
フランス人は、なぜか甲殻類のお味噌部分を残す。
もうお皿にタラタラ~と、おしげもなく流す姿を見て
ちょっと待った~!!
この旨みがわからないなんて・・・
即効回収し、鍋に入れる。
はい、生まれ変わったエビちゃんです。
この赤色、エビの味噌から出てるもの、きれい~。
ちょっとだけお塩をパラパラと入れて味を調整。
ホンマもんのエビ汁です。
作ったタイミングが悪く、フーに味見させようと思ったら「お腹いっぱいで食べられない。」
じゃ、私一人で味見しよ~と早速。
あまい味噌の味が、なんとも言えず美味
結局、一人で二人分平らげてしまいました ご馳走さん
フランス人もダシの美味しさがわかれば、バターとかクリームの量が減るんじゃないかな・・・と思います。
そうそう、もう一品。
先日、フーの大親友スティーブのところへ遊びに行きました。
彼のガールフレンドのエミリーは、とってもお料理上手。
おじいちゃんがスペイン人だそうで、当日もパエリアで迎えてくれました。
たっぷり海鮮が、サフランライスの上にのって見た目だけでもヨダレもの!!
スペインの太陽が、口から入って脳まで伝わるような(なんじゃそりゃ)幸せ料理でした。
フラッシュをたくのを忘れたので、見づらくてごめんなさい。
上にのっかった沢山のエビ・・・はー幸せ
幸せは続きます。
その後、ホテル経営している彼らのオススメ部屋でお泊り。
改装したてのジャグジー付きスイートルームでした。
美味しいご飯の後で、体も心もホッコホコ
ミシュラン同様にホテルランキングで高い注目を集めるSymbole de France
(英語しかなかった)にも
2009年から掲載されています。
18世紀の建物を改築した雰囲気あるこのホテル。
すてきなアンティーク家具に囲まれて、パリの喧騒から離れて自然を楽しむのもいいですね~
乗馬もできますよ
HOTEL OASIS (英語バージョン)
日本語はこちら (HPではないのですが、お値段等見るのに参考になります。)
こんなに雰囲気あるインテリアで、何より髪の毛一つ落ちてない清潔さ(インテリアはよくっても清潔さに欠ける
ホテルはフランスに多いのです~)
なのに、
こんな安い価格でいいの~?と本気で思ってしまいました。
明るく親切なスティーブ、しっかりもので美人なエミリーが笑顔で迎えてくれます。
パエリア作らせたら世界一のエミリー、是非、作り方を教わってくださいね。
フーの実家が近いので、付近で大声で笑うアジア人を見かけたら
それは私です。
怖がらずに声をかけてやってください(笑)。
Anniversaire de François
いやはや時間がたつのは早いもので・・・(言い訳はいいって(笑)?)
あっという間に2月です。
先日、フーの誕生日をしたビストロ、
あまりに満足したので、書かずにはいられませぬ
「Chez Michel」
友人がキュジニエ(料理人)をしていて、その彼がシェフ。
いつも集まる三十路グループのメンバーの一人が 「うまかった~!!」と、そこからかなりのご贔屓です。
聞けば、日本人観光客の方たちの間でも有名だとか。
人の美味しい話ばかりもなんだと思い、今回は予約までしていざ出陣です
お店の入り口。
行ったのは1月後半でした。
まだクリスマスの飾りがある・・・フランスでは結構見かける光景です。
寒い間はクリスマスのデコレーションを飾っていても許されるような、そんな感じ
入ると、そう広くないホールだったけど
サービスの人が感じいい
結構ムスっとした感じで対応してくる人が少なくないフランスだけど
ここは皆笑顔。
当たり前のことだけど、とっても寒かった当日、
お店のあったかい雰囲気に一瞬にしてホックリと、いい感じに力が抜けたのでした
まずは食前酒にキール。
つけあわせは、
ブルターニュ料理を得意とするビストロですから、やっぱりこれですよ、これ。
Bigorneau(ビゴルノー)という小さな巻き貝
会話もそこそこに、つまようじ片手にほじくりまくります。
手作りマヨネーズが美味しかった~
フランスでは、魚屋で貝類は買えるんだけど、なぜか全て塩茹でしてある状態。
お店によっては、塩っ辛くて食べられないくらいのもあります・・・
メニュー(前菜、メイン、デザート)は一人32ユーロ~。
本日のオススメは、追加料金で食べることが出来ます。
お供はボルドー赤のデュミ・ピシェ(一本は飲めないので、半分を他のピッチャーに入れ替えてもらったもの)で。
前菜で~す。
私がとった「なんとかミルフィーユ」
美味しくって、うかれてしまって、名前を忘れてしまった・・・スミマセン
中には、薄切り燻製の白身魚がサラダと交互に重なっています。
実はこれ大好きな燻製なんだけど、自分で購入するものは、しょっぱすぎて失敗する事がおおい。
今回は、いい感じにまろやかな塩加減、バルサミコのほんのり甘めサラダソースと相性抜群!!
塩がいいのかな・・・?ゲランド とか・・・?
いきなりの美味しい前菜にご満悦の私
フーの前菜は、「サーモンのカルパッチョ」
ちょっとつまんでおいしかったけど、写真を撮るのを忘れてしまいました。
フーのメイン 「牛肉と野菜のクリーム煮」
私は、自分のメインがあるので野菜だけつまみ食い
フランスでの煮込み料理の野菜は通常グタグタ、ベチャベチャになるくらい煮るんだけど
これは、まだ歯ざわりも残ってて(火は通ってますよ)、
野菜の噛み応えを大切にする日本人には嬉しかったです。
野菜の甘みもしっかり残ってて、美味
私のメイン 「牛の頬肉煮込み」
これ、絶品
ホロホロと柔らかいお肉、でもしっかりジューシー
つけあわせの豆もほっこり甘く、煮込まれてトマトのように甘酸っぱくなったパプリカとの相性最高。
上からかけられたたっぷりパセリも新鮮~、 大体つけあわせのパセリは、クタッとなっていて匂いもない。
色バランスのためだけに添えられたんだろうな・・・と、匂いフェチの私は
いつも残念に思うんだけど、ここのは
こういう細かい気遣い、嬉しいですよね~。
お腹も幸せになったところで、デザート。
しょっぱい口で終わりたい私にとって、苦痛の時間だけど
今回はあっさりとフルーツ盛り合わせを頼みました。
グレープフルーツをたっぷり、キウイなど爽やか系のフルーツが嬉しい。
そこに生姜ソースをかける・・・うまい~
意外な組み合わせに、大発見・感激で一人盛り上がる私
お決まりのローソク・タイムです。
フーの目の前にあるのは 「クイニー・アマン」
ブルターニュ地方のお菓子です。
アマン(amann) → バター
クイニー(kouign)ー → 菓子
という意味らしいですが、期待を裏切らない、こってり味でございました
お菓子好きな人には、オススメ。
でも、ここまでデザートに力を入れているビストロってすごいです
フランス料理食べたい!!ジビエ 料理も!!
でもこってりクリーム、バターは苦手!!
あっさりフランス料理が食べたい人には、文句なしに満足、是非行って欲しいお店です。
だからと言って日本人客ばかりではなく、むしろ私たち以外は、フランス人のお客様でした。
聞けば厨房には、何人かの日本人が働いているとか。
最近は、舌が敏感で、手先が器用な日本人が、有名星つきレストランでも活躍しているそうです。
期待のプレゼントを入れた袋は、開いたら「ハッピーバースデー」の歌が流れる仕掛け。
あまりの大音量にびびったフーは、すぐに閉じてしまい、
中身を見たのは、アパートに到着してからでした
これからも一緒に誕生日をお祝いしていけたらいいな。
お誕生日おめでと、フー
Chez Michel
10, rue Belzunce - 75010 PARIS
tel: 01 44 53 06 20
最寄り駅: Gare du Nord