Crêperie
なんだかんだと
頭を使うことが多い今日この頃
いきなりのヒートアップに
普段動きなれていない私の頭はアップアップ状態
目もショボショボ、肩こり、挙句の果てには寝つきもわるーい!!
癒し、癒し・・・が必要だわ。
しかし
元来、おーちゃく者の私が、そんなうまくいく訳もなく
ヨガをやっても、硬いからだの持ち主、伸ばす筋の痛さに嫌気が差し
ウォーキングも、マイナス温度の中歩き回るのは、修験道以外の何ものでもなく
半身浴、座ってるだけのこれなら・・・・本と共にルンルン。
目の悪い私はメガネ着用・・・曇ってみえなーい!!却下。
アロマでほんわり・・・・うーん、お店で選んでいるうちに嗅ぎすぎで気持ち悪くなり、ヤメ。
結論
癒しにたどり着くまで、結構なエネルギーを要する。
自分のことながら、なんとも勝手な結論ですが
癒しといっても、グータラな私には、なかなかこれが難しいのでございます。
こんな自分に嫌気がさしながら、相変わらずグータラしていると
「美味しいもの食べればいいじゃん。」
!!!!!
行こっ!!出かけよう!!
という事で、その天の声の主(財布の神様)と共に
行き着いた先は
クレープ屋がひしめき合う、モンパルナス駅界隈。
パリには
大きな駅が4つあります。
それぞれが東西南北へ走っているのですが
モンパルナス駅は
フランス西のブルターニュ地方へ延びていて
その昔、
ここで乗り降りする人たちが運んできたブルターニュ文化が
界隈として根付いたようです。
というわけで
ものすごい数あるクレープリー(クレープ屋)から
自分のお気に入りを見つけるのも楽しい。
私たちの
行き付けクレープリーは
もちろん!!お決まりの「行列」ができるお店です。
寒い日でも、人の迷惑を顧みず、狭い入り口にギュウギュウに押し込むその様は
まるで
プチバーゲン会場
待ちきれない人は
カウンターで、ワインを注文、いち早く立ち飲みアペリティフです。
フーの後ろに見えるのは
ブルターニュ地方名産のりんご酒
シードルのディスペンサー(ビールとかピッチャーにいれるマシーン)です。
炭酸なので
急いでいれると、当然アワアワに。
担当の忙しいおばちゃんは
アワアワを極力避けるため、ピッチャーを斜めにするでもなく、ゆっくり入れるでもなく
男らしく真っ向勝負
ガーっと入れて、10分の9がアワアワです
イライラおばちゃんは、
何をするのかと思ったら
エプロンのポケットにしのばせておいた小さなスプーンを出し、
そのアワアワを、ガチャガチャとピッチャーからかきだす。
勢いも男らしいので、せっかくの液体もアワアワに、そして更にアワアワは増殖してゆくのです。
次々に来るお客さんを横目に、おばちゃんはイライラとそれを繰り返す。
それを見た私たちは
「ボトルで頼もうね。」
と暗黙の了解。
今回はリンゴのシードルではなく、ナシのシードルを注文しました。
りんごよりクセがなく、美味しいのでダンゼン私はこっちが好き~
お値段は、りんごのそれと変わりませんよ。
スーパーで買うと
シードルは4ユーロしません。
アルコール度数も4パーセントと低く、ジュースみたいで乾いた喉にうるおい
その後、私が頼んだのは
ナスのピュレ(裏ごしして、味をつけたもの)のガレット、
フーは
コンプレ(卵、ハム、チーズの黄金コンビ)
ガレットとは、ブルターニュ地方の伝統料理、そば粉のクレープです。
どちらも、
外の皮はパリパリで香ばしく、
ブルターニュ産のバターがたっぷり
そのほのかな塩気も、いい感じに味わいを深めていて
そして
中はふっくら、こってり、おいしゅうございました。
お腹も8分目、
フーは当然のごとくデザートメニューに目を通し始めます。
私は・・・いつものことながら、ここで打ち止め(ってかパチンコかーい!!)
つまみ食いを予定しながら、
フーのデザートにあれこれ口を出す。
本日は、伝統的な「塩バターと自家製キャラメルソース」のクレープ。
聞くだけで甘くって、歯の奥がキーンとしそうな感じですが、
前に一度頼んだ(つまみ食い)ときに
意外や意外、キーンとならずに、まろやかな優しい味がしたのでした。
いわばブルターニュの、おっかさんの味。
これは、ガレットではなく、小麦粉のクレープ。
ふんわり、しっとり。
やーさしい気持ちになったところで、コーヒーでしめ。
コーヒーのあったかいカップを両手ではさむように持ちながら
ホウっと大きな満足ため息が漏れます。
あったかいものと、(少しの)甘いものがそろうと
なんでこんなに幸せな気持ちになるんだろう。
店内の雰囲気も
ワイワイガヤガヤと活気があって、席と席の狭い間をすり抜けるように
動くサービスの人たち。
きっと家族経営なんだろうな~と思わせる、その懐かしい雰囲気は
ブルターニュの海辺を思い出させる。
一皿7ユーロ~
ちょっと安く上げたいランチやディナーにオススメ。
やっぱりこってりしているので、あっさりしたい方にはサラダ単品(6ユーロ~)があります。
いやー、心身ともに栄養、栄養!!
すてきな癒しでございました。
帰りも、相変わらずイライラおばちゃんは、ピッチャーと格闘してたよ(笑)。
Creperie de Josselin (クレープリー・ド・ジョスラン)
67, rue du Montparnasse -75014 Paris
電話: 01 43 20 93 50
営業時間 :12:00-23:00