今回は40代、50代の人なら、誰でも程度の差はあれ、直面する可能性のある、いわゆる中年の危機に関して詳しく解説していきます。

 

過量の飲酒も中年の危機を深刻化させる可能性のある要因の一つ

40代から50代の中年期は人生の様々な苦難に遭遇しやすい時期ではないでしょうか。例えば、加齢の影響を初めてはっきり自覚し、「あー、年とったなあー」と思わず、ため息をつくような時もあるかも知れません。

またさまざまな要因で、いわゆる人生の逆境に直面する事もあるかも知れません。例えば、深刻な病気にかかり健康を損なってしまった。あるいは離婚して、寂しい日常になった。

 

場合によっては、シングルマザーで辛い毎日をこぼす相手もいないような状況もあるかも知れません。こうした中年期に起こり得るさまざまな苦難は時に中年の危機と呼ばれます。

 

今回は中年の危機に関連する心の病気、その対策、そして中年期を人生の黄金期とするために是非、参考にしていただきたい事も詳しく解説していきます。

 

中年になれば時に離婚を意識することもあるかも!

離婚は人生における最大級の苦痛ではないでしょうか。誰でも長い年月、同じ相手と一緒に過ごせば、相手の嫌な面も程度の差はあれ、見えてしまうでしょう。

 

場合によっては、新しい相手を見つけたくなってしまうような時もあるかも知れません。それに人間、年と共に程度の差はありますが姿形も随分、変わっていきます。

 

相手はもはや結婚当初の外見から、すっかり変化してしまったような場合もあるかもしれません。だからといって、一方的に相手を非難してはダメです。

 

外見が変化したのは相手だけでなく、自分もそうだという事は、相手を非難する前に充分認識しておきたいところです。それでも何らかの理由で夫婦の仲がいったん壊れてしまえば、元の仲に戻るのは時になかなか難しい場合もあるでしょう。

 

場合によっては、離婚がその解決策となってくるかも知れません。いざ離婚となれば、子供の養育に関する問題など深刻な問題が生じる可能性もあります。

 

人生を共に歩むパートナーもいない寂しい日常になることもあり、実際、離婚による心の危機は深刻になりやすいです。また、うつ病など心の病気の引き金になってしまう可能性もある事はしっかり認識しておきたいものです。

 

子供の巣立ちも時に心身の不調の原因になってしまう!?

子宝という形容もあるように、多くの人にとって子は親の一番の生きがいであり、そして毎日を頑張る原動力にもなるものです。人によっては家に帰って、子供の笑顔を見るに勝るものは無いという方もいらっしゃることでしょう。

 

でも、可愛い子供はいつまでも家にいる訳ではありません。月日と共にどんどん成長していき、いつかは家を出ていく時が来るものです。そして一番下の子供が家を出ていくと、大きな家に配偶者と二人きりになり、家の中はすっかり火が消えたように寂しくなってしまった……。

 

子供の巣立ちは親が親としての務めを果たしたという観点から、本来喜ばしい事でしょうが、時に心身の不調の原因になる可能性もあります。

特に子供の存在が夫婦の仲を保つ基盤になっていたような場合、あるいは、母親が子供の教育にのめり込んでいたような場合、子供が巣立ったあと、もしも、人生の目的を無くしたかのような空虚感を覚える事があれば、心の病気になる可能性もあります。

 

例えば、うつ病につながる可能性にも充分注意したいところです。普段から自分独自の楽しみや息抜きは言わずもがなでしょうが、しっかり大切にしていきましょう!

 

中年期は加齢の影響も意識しやすいもの

人は年齢を重ねるにつれ、身体機能は程度の差はありますが、徐々に低下していくもの。40代、50代ともなれば、肉体は20代の頃とはかなり違ってくるでしょう。

 

近くの物を見るにはメガネが必要かも知れません。場合によっては、腹回りも随分、立派になってしまった……。外見が望まぬ方向に変化してしまうと、気持ちはあまり冴えないことでしょう。

 

周囲の目も以前とは違ってくることもあり、例えば、40代になった途端、若い異性に人気が無くなったといった、ちょっと悲しくなるような事態もあるかも知れません。

 

でも、それだけで中年期を人生の下降期にしてはダメです。中年には中年ならではの武器があります。それまでの人生で身に付けた知識や技術、大人ならではの判断力、そして職場などを通じ築き上げてきた人間関係は、中年期を人生の黄金期にする充分な力があると思います。

なお、加齢の影響による心身の不調、例えば、性ホルモンの分泌低下による更年期症状は女性のみならず、男性にも出現する可能性があります。その現われやすい症状としては顔のほてり発汗動悸といった身体症状のほかに、不眠イライラ感など精神的な症状もあります。

 

もしも、それらの自覚がある場合、病状に応じて、性ホルモンの補充療法など、効果的な治療法もありますので、是非早めの病院受診もご検討してみてください。