うつ病、自殺、いじめ、児童虐待など心の問題は、私たちの社会の深刻な問題です。心の健康対策は重要な課題であるのは間違いなく、今後、どのような方向に向かうのでしょうか。

 

心のケアは音楽でリフレッシュ?あなたの方法は?

学校や職場におけるうつ病、いじめ、自殺、児童虐待など、心に関する問題がクローズアップされる事が多いように思います。仮に自分が心の病気になったら…と考えることも多いことでしょう。

心の問題は現在以降どうなっていくのでしょうか? 心の病気は是非、予防したいものです。今回は、心の病気を私達の身の回りに近づけない対策としてはどのようなものがあるかを解説していきます。

 

まずは心の病気のリスクとなる事を知ろう!

心の病気を予防するためには、どんな時、心の病気になりやすいかを知っておくのが大切です。心の病気の原因は一つではなく、本人の体質、社会、環境的な要因が組み合わさったものです。

 

心の病気が実際に発症する誘引としては、辛い事を経験したり、家庭や職場で解決困難な問題を抱えている事が多いのですが、時には、特にはっきりとした誘引が見つからない場合もあります。

 

一般的には、日常のストレスが強くなればなるほど、心の病気のリスクが高くなります。ところで、心の病気は心の問題で、体には何も異常はないはずと思っていませんか?

 

実は、心の病気になると、通常、脳内の神経伝達物質の働きに問題が生じています。例えば、うつ病ではセロトニンの働きが悪くなっているのですが、神経伝達物質の働きに問題が生じやすいかどうかは、基本的には、本人のDNAによって決まります。

 

DNAは親から子へ伝えられる遺伝情報ですので、心の病気には遺伝的な面もあり、家族や親戚に心の病気にかかった方がいらっしゃたら、ある程度、リスクが高くなります。

さて、今後も心の問題が深刻であるのでしょうか? 学校でいじめが起きるような風土、長時間労働などに代表される厳しい職場環境が現状のままでは、うつ病、自殺、いじめといった心の問題が改善されるのは難しく、心の病気の社会、環境面からのリスクは高いままでしょう。

 

現代社会に生きる私たちの心の健康対策

メンタルヘルスの講習会に参加するのもひとつの方法です。うつ病などの心の病気から自分を守り、心の健康を維持するためには、メンタルヘルスに関して正しい知識を身に付けておく必要があります。

 

心の病気には誤解されやすい点がいくつかあり、必要以上に心の病気を恐れてしまったり、軽視してしまったりすることが少なくありません。

今後、学校や職場でも、メンタルヘルスの知識を啓蒙する機会が増えてくるでしょう。もしも、メンタルヘルスの研修、講習会などに参加するチャンスがありましたら、是非、逃さないようにしたいものです。

 

ストレスへの対処やリラックスの方法を学んで、目から鱗になる人もいらっしゃるでしょう。また、職場で能率の落ちた同僚の様子を見て、もしかしたら、うつ病と気づけるかもしれません。

 

カウンセリングシステム&上手なセルフケア方法が浸透?

心の問題が深刻化しない為には、心の病気を早期に発見するのが大切です。現状では、心の病気で病院を早期に受診するのはなかなか難しい場合があります。

 

精神科の敷居はまだまだ高いかもしれませんが、今日では、次第に心の問題を気軽に相談できる環境が整備されてきています。

 

例えば、職場の産業医やカウンセラーに対して、電話やメールで気楽に相談したり、また、定期的にストレスチェックなどの問診を受けるといった事が浸透してきています。

 

また、心の病気になる人には、物事を複雑に考え込んでしまう傾向もあるようです。そこでぜひ紹介してほしいのが、塗り絵や写経などの単純作業。たまには頭を空っぽにして手を動かすことで、心の浄化作用を感じる人もいるようです。

最後に、心の健康にとって大きなリスクである、長時間残業といった職場環境は、今後どのような方向に向かうでしょう? 

 

心の健康に最適な職場環境の実現にはなかなか難しい部分があると思いますが、私たちの間でメンタルヘルスへの意識が高まっていけば、大きな進歩が見られるはずです。

 

例えば、職場で泊り込みで働いていたら、上司に呼び出されて、精神科医の問診を受けるように指示されるかもしれません。とりあえず、働き過ぎの人はなるべく休養を取るようにしましょう!