さびしさを癒す手段は習慣化しやすいので、良いものを選びたいものです。中でも、さびしさは仕事で晴らすのはなかなか良さそうですが、良い行動を身に付ける為には行動療法が参考になります。

 

良い行動を根付かせる4つのポイント

一度、身に付いた習慣を変えるのは苦痛を伴いやすく、なかなか容易ではありませんが、悪い行動を良い行動へ置き換える、行動療法のポイントは外さないようにしましょう。以下の方法は、他人に対しても、自分に対しても有効です。

・次第にハードルをあげる
いきなり高い目標を設定しても、苦痛が大きすぎ、拒絶反応が起こるだけです。働くのが嫌いな人にいきなり休日も仕事をしろと言っても、酷です。まずは、休日の午後、会社に寄ってみるといったように、少しずつハードルを上げるのが無難です。

 

行動療法でも、例えば、水が怖くて、プールに入れない恐怖を克服する為には、お風呂の水、浅いプール、ちょっと深いプールといったように段階的にハードルを上げて、恐怖症を治療していきます。

・ほめる
ほめる事は相手の行動を根付かせるのに欠かせません。もしも良い行動が習慣化したらしめたものです。賞賛の言葉、心のこもったキス、相手の大好物など褒美は惜しみなく与えましょう。

・怒る
ほめてばかりでは相手がそれに慣れっこになってしまいます。相手が間違った方向へ進んだ時には怒りが大切です。相手の最も恐れている事、例えば、あなたの怒りの表情や口をきかない、体にさわらせないといった事は断固すべきだと思います。

 

もっとも、うまく怒る事はなかなか難しいものですが、普段はあまり気にかけないように見えても、怒ると、すぐに反省して、こちらを真剣に気にするような人には特に効果があると思います。

・見本を見せる
一種の教育です。例えば、その人の憧れの人物が休日も一生懸命働いている映画のシーンをそれとなく見せる事によって、その人の脳に、格好良く休日も働いているイメージができれば、休日も働く事へのストレスが軽減できると思います。

 

実際に行動をする前にそのイメージを持つ事によって、不安を軽減する事は、スポーツ選手のイメージトレーニングに似ている部分もあります。

 

なお、部屋の片付けもある一定のレベルを超えると手に負えない状態になるのと同様、悪い習慣もあるレベルを超すと矯正するのはなかなか難しいものです。

 

依存症のレベルになると、精神科や神経科での治療が必要です。もしも、問題が深刻な場合は、是非、精神科や神経科を受診する事も考慮してみましょう。