現代のストレス社会をサバイバルしていく為には、心の健康管理は必須! 今回は、心の不調に効率良く対処していく上で、知っておきたい、心の健康管理法を詳しく解説していきます。

 

心の健康管理は、現代のストレス社会をサバイバルしていくには必須!

現代はストレス社会。先行きの見通しは、かつてないほど悪く、心の調子が悪くなる一方の人もいるかも知れません。

連日、働き尽くめで、やる気も何も無くなっている所に、無理難題を言われて、思わず、じっと手を見てしまった人もいるかも知れません。 

 

また、以前は、うつ病など、心の病気をあまり意識していなかった人でも、「ワタシ、オレ、やばいかも?」と、心配になっている人もいるでしょう。

心の不調は、できるだけ、心の病気から遠ざけておきたいものです。その為には、日頃の心の健康管理が肝要。今回は、心の健康管理法を詳しく解説していきます。

 

心の不調は脳内環境の反映

心の不調は、基本的には脳内環境が悪化した事を意味します。ただ、その症状は以下のように、実に多彩です。

 

・気分が冴えない

・イライラが止まらず、目先の事に集中できない

・やる気が出ない

・夜の生活が億劫になった

・食欲がない

・寝つきが悪い

・自信がなくなった

・周りから意地悪されているような気がする

・不安が強い

 

こうした精神的症状の他に、心の不調は、頭痛、腹痛といった身体症状として現われる事もあります。さらに、脳内環境の悪化は、内分泌系免疫系などに悪影響を及ぼし、「風邪を引きやすい」「花粉症の症状が以前より強い」など、さまざまな身体的問題の原因となります。

こうした心の不調は、生活の質を低下させる大きな要因になりますが、いざ、心が不調になってしまうと、他人の目からは、それが明らかでも、自分では、なかなかそうと気付き難い事があります。

 

また、間違った解釈もしがち。例えば、本当は、単に心が不調の為、イライラしているのに、それを、「○○さんのせいで、本当にイライラする!」と、思ってしまったような事は無かったですか?

 

脳内環境はナゼ、悪化するのか?

脳内環境を悪化させる要因は、実に様々。その代表的なものは、ストレス! 特に対人関係上のストレスは時に、なかなか厄介です。

 

例えば、せっかく朝から良い気分でいたのに、誰かの何気ない一言が自分のコンプレックスを刺激したのか、いきなり脳内環境が悪化して、急に気分が冴えなくなる事は、時にあるかも知れません。

その際、心身のコンディションは大事。「睡眠が足りず、頭がすっきりしていない」「朝ごはんを抜いて、脳に栄養が足りない」などの為に、その一言が、より心に響いてしまった可能性はあります。

それで、いざ脳内環境が悪くなると、私たちは、意識的あるいは無意識的に脳内環境を良くしようとします。例えば、昼食後、頭の回転が急に落ちてしまうと、
10分くらい、目を閉じて、頭をさっぱりさせる人は、それが脳内環境を良くする手段になっています。

ただ、気分をさっぱりさせるつもりで、長い目で見ると、そうならない場合が、ある事には要注意! 例えば、飲酒、ギャンブル、衝動買いといったものです。

 

依存してしまうと、深刻な問題が起こるものは、脳内環境を良くする手段として、選ぶべきでは無い事には是非、ご留意ください。

 

脳内環境を良くするポイント

心の健康管理のポイントは、脳内環境を悪化させる要因をはっきりつかみ、その対処法を、普段から意識しておく事と、心の不調時には、さらに脳内環境を悪化させない事です。

その際、第一に考えておきたい事はストレス対策。皆様、お気に入りのストレス発散法があるとは思いますが、おすすめしたいモノは、おしゃべりと、有酸素運動の2点です。

 

心の苦悩は、自分の心に秘めていると、知らず知らずのうちに、圧力を増す傾向があり、ガス抜きとして、他人にグチをこぼす事は大事です。

また、有酸素運動は脳内快楽物質のエンドルフィンを分泌させ、気分をすっきりさせる効果があります。
健康上、問題が無い方は、ランニング、ダンスなど、ご自分に合いそうなモノに是非、トライしてみませんか?

 

心の健康管理の具体策

以上の事をもとに、心の健康管理の具体策を以下に、まとめます。

 

・おしゃべり、有酸素運動は、有効なストレス対策

 

・飲酒、ギャンブル、衝動買いなど、依存すると深刻な問題が生じるものは、ストレス対策の手段としては、是非、避けたいもの

 

・充分な睡眠や休養、栄養バランスの取れた食事で心身のコンディションを整えて行きましょう

 

・対人関係で問題が生じやすくなっているなど、心の不調のサインは見逃さないで!

 

・家族、友人など、自分の心を支える為に必要な人の輪を、普段から意識して作っていきましょう

 

現実対処能力を高める為には、自分のコンプレックスは客観的に受け入れて、他人の気持ちを推しはかれるようになる事が大事です。

 

最後に、こうした心の健康管理を充分行なえていても、時に、ご自分の生物学的、社会環境的、そして心理的要因がネガティブに相互作用した結果、心の不調が、うつ病など心の病気のレベルになってしまう場合があります。

いったん、脳内環境が心の病気のレベルまで悪化してしまうと、元に戻す為には治療、特に早期治療が肝要。とは言え、心の病気と、通常の心の不調との境は時に微妙ですが、基本的には症状の程度と、その持続期間がポイントとなります。

 

もしも2週間以上、心の不調が持続している場合、例えば、日中はイライラが止まらず、仕事のノルマが全然こなせない。夜は夜で、全然、その気になれず、パートナーとの関係が険悪になってしまったような場合、是非、精神科(神経科)受診も、ご考慮ください。