心の防衛機制は是非、工夫してみましょう!

もしも陰口が耳に入ったりしたら、実は私たちは意識的あるいは無意識的に、心理学の用語で「心の防衛機制」と呼ばれるものを働かせて、心を守ろうとします。

例えば、ある人は「何よ、△△のくせに!」と、条件反射的に相手の悪口が頭に浮かんで来ます。また、ある人は誰かに八つ当たり。

 

もしかしたら、「もう、〇△ちゃん、かわいそう!」と、自分の名前を「〇△ちゃん」と、心中、唱えてしまうほど幼児退行的になってしまう人もいるかも知れません。

 

もっとも、人によっては、「これこれ、こういう訳だから、あの人たちの言葉には問題があり、自分には落ち度がない」と、理詰めに状況を解釈する場合もあるでしょう。

それで、皆様、もしも陰口が耳に入ってしまったような場合、ご自分なら、どんな心の防衛機制を働かせていたか、ちょっと考えてみませんか?

 

もしも、それが、現実対処能力を低下させるような、「もう、〇△ちゃん、かわいそう!」といった、幼児退行的な反応だった場合、他の手段として、「状況を理詰めに解釈してみる」といったような事を是非、試してみましょう。

 

そして、心が傷ついた原因である劣等感などの心理的問題に関しては、それを他人に言えるレベルまで、客観的に捉える事が出来るように、あえて正面から向き合っていく事が、その痛みを和らげる基本的対策です。

 

ストレスはなるべく、その日のうちに発散!

上記の例で、ウチに帰ったあと、アイスクリームだけでは済まず、深酒までしてしまったらマズイですが、「それでは、どんな対処が望ましかったか?」と問えば、そこは、人それぞれ意見が別れるところでしょう。

「私なら、仕事帰りにジムへ寄って、有酸素運動で気持ち良く汗を流します」という人もいれば、「私はパートナーに思いっきりグチを聞いてもらいます」という人もいるはずです。

 

そのやり方が、その人に合っていれば、もちろん何の問題も無いわけですが、ストレス発散法は習慣化しやすいものです。もしも、それに、のめりこんでしまった場合、深刻な問題が生じにくいものが望ましい、という事は是非、ご留意ください。

それでは最後に、人生には戦いという面が少なからずあるものです。相手から傷つく言葉を浴びるような事は、いつでも起こり得ます。

 

その際は、心の防衛機制でダメージを食い止め、そのストレスは、その日のうちに発散させる事で、是非、冒頭の〇〇さんのように、何かの折、そのクールな姿で周りから一目置かれるような存在になって頂きたいと思います。