ネタバレ記事です。まだお読みになっていらっしゃらない方はご注意ください。


197話 執念



珠世に打ち込まれた4つの薬は、本来揺らぐはずのない無惨の肉体の強靭さを奪っていた。完全に動きが止まった無惨だったが、次の瞬間無惨から発せられた強烈な衝撃波が炭治郎たちを襲う。炭治郎と小芭内は動けず、息すらできなくなる。夜明けまであと25分。伊之助、善逸、柱たちが再び無惨へと立ち向かっていく。


198話 気付けば



刀も体も限界の中で、善逸と伊之助はひたすら無惨に斬り込もうとする。それでもまだ、倒れることのない無惨。起き上がった炭治郎も加わり、攻撃を途切らすことなく加え続けて反撃の隙を与えない。何とか無惨を壁に押し付けることが出来た時、ようやく日が出始める。


199話 千年の夜明け



日の光が見え始めると、無惨は再び衝撃波を出す。炭治郎とともに無惨を抑えていた柱たちは飛ばされてしまうが、左腕を失っても尚、炭治郎は無残に刺した刀を離さない。その時、無惨は全身を大きな肉の鎧で纏い、日陰に逃げ込んだり、地に潜ろうとする。柱と隊士全員で無惨を食い止めた結果、ようやく日が昇り、無惨の体は灼け朽ち始めた。


200話 勝利の代償



ついに鬼殺隊が
勝利した。しかしその代償はあまりにも大きく、蜜璃、小芭内、行冥は最後の闘いで命を落とした。実弥は死の淵を彷徨った後にこの世に戻って来たが、この場所に禰豆子が到着した時、炭治郎の命の火が消えてしまっていた。


201話 鬼の王



無惨は死の寸前、灼けていく体の中で感動で震えていた。無惨を殺すという鬼狩りの想いは受け継がれ、その想いに無惨は負けたからだ。それならば自分にも想いはある。そして無惨は自分の肉の中に居る炭治郎に全ての血を注ぎ込む。炭治郎なら最強の鬼になると信じ、炭治郎に鬼狩りを殺させようとした。目覚めた炭治郎は鬼と化し、太陽をも即座に克服して、周りの隊士たちを襲い始める。


202話 帰ろう



炭治郎を止めようとしたことで禰󠄀豆子は噛まれてしまった。家に帰ろうと訴える禰豆子は炭治郎から離れようとしない。炭治郎は無惨のように衝撃波や触手を使う。深手を負っている剣士たちにはそれを止めることが出来ない。その時、1つだけ残っていた「鬼を人間に戻す薬」を、カナヲが炭治郎に打ち込んだ。


203話 数多の呼び水



禰豆子の声は炭治郎に確かに届いていたが、炭治郎の精神は無惨に押さえつけられていて、自由に動くことが出来なくなっていた。その時、これまで死んでいった仲間たちや家族が、炭治郎を現実世界へと押し上げた。


自分の意思を継いで鬼になり、無限の命を掴み取れ、という無惨。一方現実では、生きている皆が必死に炭治郎に呼びかけている。皆の手が炭治郎の手を掴み上げ、炭治郎は無惨から解き放たれて人間として目を覚ました。これでようやく、全てが終わったのだ。


204話 鬼のいない世界




3ヶ月後。無惨との死闘で失ったものも多いが、炭治郎たち生きている者は、順調に回復していた。鬼殺隊は解散され、皆バラバラになる。これまでの感謝と別れを告げた炭治郎は、伊之助や善逸も連れて我が家へと帰ってきた。懐かしい我が家で殺された家族を弔い、ようやく平和な日常を取り戻す。


205話 幾星霜を煌めく命




炭治郎や善逸の子孫は確かに現代に生きている。鬼が生きていたという歴史はもう既に迷信扱いされている。鬼との戦いで死んでしまった皆の魂は、再び現世に巡り戻って来た。行冥は幼稚園の先生に。小芭内と蜜璃も結ばれ、夫婦で定食屋をしている。



それぞれ皆生まれ変わって、何の変哲もない平和な日々を過ごしている。炭治郎の子孫の炭彦の家には、生き残った鬼殺隊と仲間たちで撮った笑顔の写真と、耳飾りが飾られていた



©️吾峠呼世晴/集英社

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2021年1月15日 仙堂詩織

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