今泉side
私は今日で卒業。
いろいろなことがあった。
正直辛いことも多かったけど、ファンの方々に支えられて、ここまで来た。
そんなファンのみなさんには、今日の握手会でたくさん感謝を伝えられた。
みなさん泣いて「ありがとう」って言ってくださって。
でも、私は一番支えてくれた人たちに、まだお礼を言えていない。
欅坂46のメンバー。
でも、今さら会っても何をどう伝えたらいいのかわからなくて。。
だから、私は何も言わずに行くことを決めた。
本当にこれで良かったのだろうか。
小林side
ずーみんに、
「ありがとう」って
「卒業おめでとう」って
「頑張れ」って、言えなかった。
言いたいことはたくさんあったのに、
声のかけ方がわからなくなって。
いつの間にか、ずーみんはいなくなってた。
ピコン
“12時に、今泉をけやき坂に呼んだ。
夜遅いから、明日仕事ある人は無理しなくていい。”
21人のグループLINEに送られたメッセージ。
平手からだった。
私はすぐに外へ出た。
向かうのはもちろん、けやき坂。
12時まではまだまだだけど、なんか焦っちゃって、全力で走る。
?? 「ゆい!」
小林 「理佐!」
理佐 「走んなくても間に合うよ(笑)」
小林 「そういう理佐も走ってるじゃん(笑)」
理佐 「なんかね(笑)」
小林 「わかる(笑)」
けやき坂の下。みんながいた。
愛佳も、葵も。
もちろんずーみんも。
21人みんな。
今泉 「みんな、勝手に帰っちゃってごめんね。あと、色々迷惑かけて、本当にごめんなさい。私のせいで21人じゃなくなっちゃって、本当にごめんなさ「ねぇ!!」、え?」
小林 「勝手に帰ったのは、怒ってる。でも、、それ以外のことはなにも怒ってないし、迷惑なんて少しも思ったことないっ!!」
今泉 「ゆいぽん...」
上村 「謝ってなんてほしくない。ずーみんにお礼を言いに来たの。」
理佐 「そうだよ。欅坂で出会ってくれてありがとうって言いに来たのに。」
今泉 「うん。ごめんね、ありがとう。」
平手 「...」
今泉 「あっ、そう言えば平手。やりたいことって何?」
菅井 「やりたいこと?」
今泉 「最後に21人でやりたいことがあるって呼び出されたの。」
志田 「そうなの?」
平手 「うん。あのね、この坂を、けやき坂をみんなで駆け登りたい。」
志田 「...いいね!!やろうよそれ!」
守屋 「よっしゃ!」
菅井 「じゃあ...行くよ? せーの!!」
『わーーーーーーーーー!!!!』
みんなで手を繋いで叫びながら、けやき坂を駆け登る。
『.....』
なんとなく、みんな途中で立ち止まった。
平手 「ここまでは、21人で登ってきた。その過去は絶対に変わらない。私たちの宝物の3年間。」
今泉 「...ここからは、少し違う坂道を、私1人で駆け登る。」
平手 「ううん。違うよ。違う坂道だけど、一緒に駆け登るんだよ。だから、1人じゃないから、。」
今泉 「.....うん。!ありがとう平手。ありがとうみんな!ここまで一緒に登ってくれて、。」
小林 「違う坂道だけど、応援してるから。一緒に、頑張ろう!」
今泉 「うん!ありがとう。また、会おうね!次は欅坂46と、今泉佑唯として。」
今泉佑唯ありがとう。
21人の欅坂46、ありがとう。
終わり
