_ピコンッ
“お答えいただきありがとうございました。過半数の方が[助けない]を選択されました。それでは、2日目もご健闘をお祈り致します。”
片目だけ開いて見た画面には、いつもと違う文章が送られていた。
え...?
どういうこと?[助けない]?
プルルルルル プルルルル
平手からだ。
愛佳 「もしもし?」
平手 「ねぇ!助けないってなに?!」
愛佳 「わかんないよ...でも、みんながそれを選んだんだよ」
平手 「なんでよ、ずーみん死んでんだよ?まだ21人でクリアできてないんだよ?」
愛佳 「もう...みんな限界だったんだよ、」
平手 「なにそれ...じゃあもうずーみんは死んじゃったってこと?戻ってこないの?」
愛佳 「私だって助けたかったよ!でも...」
平手 「...っ、」
愛佳 「平手...」
ツー ツー
切れた...
私だって、まだ現実味ないけど、
今泉佑唯が死んだ。そのことは事実なんだ。
ずーみんも一緒に生き延びたかった。でも...
もう、こんなの嫌だ。
その気持ちもわかるから、
過半数の[助けない]を選んだ人たちを責めるなんてできない。
私たちをこんな目に合わせてるやつ、
絶対許さない。
なんてどこかの誰かに怒りながらも、からだは疲れがピークのようで、いつの間にか夜は過ぎていた。
鈴本side
もちろん私は[助ける]を選んだ。
今泉は私のせいで死んだ。せめて次こそは助けようと。
でも、「次」は存在しなかった。
[助けない]を選んだ人のことは全く責めていない。
ただただ、助けられなかった自分を恨んだ。
鈴本 「助けて...っ、」
今泉のこと助けられなかったくせに...
ひとに助けを求めるなんて、
自分の口から出た言葉に腹が立つ。
_ポキポキ♪
自分で設定したLINEの通知音。
お前の気持ちなんて私には関係ない。
そう言われたような間抜けた音だった。
少しだけ体を起こして、画面をのぞくと「理佐」の名前があった。
理佐からLINEなんていつぶりだろう、
交換していたことも忘れていた
理佐 「電話」「してもいい?」
この子は私の気持ちを見透かすプロなの?
助けてって、なんでわかるの...
続く