鈴本 「うん」





電話してもいい?という理佐からのLINEに返事をすると、すぐに着信音が鳴った。






プルルルル





鈴本 「もしもし。」



理佐 「...」



鈴本 「理佐?」



理佐 「...っ、ごめん」



鈴本 「え、なんで...?泣いてるの?」



理佐 「わかんない...なんか、もんちゃん生きてた、から...」



鈴本 「なんでよ(笑)私は生きてるよ。、...私が死ねばよかったんだけどね...」






理佐...私のこと心配して泣いてるの?





理佐 「そんなこと...言わないで、?」



鈴本 「...なんで、私が死ななかったのかな?、...なんで今泉なんだよっ、」



理佐 「、私が...願ったからだよ。鈴本に生きててほしいって」



鈴本 「え...?」



理佐 「だから、私が悪いの。...もんちゃんは何も悪くないから。」



鈴本 「何言ってんの...?」



理佐 「もんちゃんのせいじゃないからね...?大丈夫。」



鈴本 「私のせい...」



理佐 「違うよ。...ねー、明日。一緒に学校行こうね」





家は近くはないけど、1年のときは一緒に行ってた。





鈴本 「...わ、かった。」



理佐 「うん...ちゃんと寝なよ?おやすみ」



鈴本 「うん、」







ツー ツー ツー



電話の切れた音が、静かな部屋に虚しく響いた。







絶対寝れないと思ったし、寝るつもりもなかったけど、理佐に言われたから。無理やりでも寝ようと思って、羊を数えた。

500匹くらいでやっと夢に入った。












朝、いつもより少しだけ早く家をでて、2年前に理佐と待ち合わせていた懐かしい公園へ向かった。




理佐 「もんちゃん」


鈴本 「ん、おはよ」


理佐 「おはよ。懐かしいねここ」


鈴本 「うん...」




理佐はあの話には触れなかった。

慰める言葉より、そのほうが今はありがたかった。

かわりに私の頭をぽんぽん、と撫でてくれた。




理佐 「行こっか」


鈴本 「うん」




とくに会話はなかったけど、それも理佐の優しさなんだと思った。

気を使っている、というよりはわかってくれているって感じで。

久しぶりに感じた理佐の暖かさに甘えて、少しだけあのことを忘れようとした。









鈴本 「ふー。」


理佐 「大丈夫?行けそう?」




教室の前まで来たは良いけど、みんなが怖くなってしまった。




理佐 「無理だったら...」


鈴本 「ううん、入る。大丈夫...」


理佐 「わかった」




ガラガラ




少し古くなっている教室の重い扉は、静かな教室に大きな音をたてた。

クラスメイトを殺した私の登場に、効果音をつけたようだった。






「.....」





怖くて顔をあげることができなかったけど、私を責める声は一つも聞こえなかった。

意外と誰も私のこと責めてないんじゃないか、そう思ってみんなのほうを見た。




でも、そんな甘いわけがない。


教室にいた全員と目が合った。











続く