とにかく漢字が嫌いな息子。

学年が上がるにつれて複雑化していく漢字の形を捉えられず、

お直しされることが増えると

「あーーもうやーめた!」と自信喪失していました。

 

小学生になって、漢字につまづくお子さんも多いのではないでしょうか。

 

【なぜ漢字が苦手?漢字のどんな事が苦手?】

 

まずは、息子の特性について。

WISC検査の結果、

「視覚推理」の数値が他の数値に比べて低かったのです。

 

つまり、目で見る力が弱いと言えます。

見る力が弱いので、漢字の形をそもそも捉えることに苦手さがある。

 

また、ADHDタイプの特性からも考えると、

 

・連続で字を書くことに飽きて、面倒だと感じている

・筆圧のコントロールが苦手なため、字を書くことに疲れてしまう

・字を書くことに集中できず、適当に書いてしまう

・マスの中に字を収めることが難しいと感じている

 

と言ったことが挙げられます。

 

そして、一番の理由が、

合っていない練習方法で上達せず、

達成感も味わえないため、自信もやる気もなくしている

 

という事だと思います。

 

なので、無理矢理に漢字を練習させてできるようにするのではなく、

息子の中で「できた!」を増やして、

やる気スイッチを探したい!と思いました。

 

【やる気スイッチは、得意な事から!】

 

では、逆に、息子の得意なことは?好きなことは?

 

・言語理解は高いので、漢字の意味や成り立ちには興味がある

・聞く力はあるので、話しながら書き順を覚えたりなど、耳で理解する方が得意

 

息子は雑学が大好き!

Youtubeで見る動画も雑学系です。

 

また、見て覚えるよりも、言葉で説明する方が理解できるタイプです。

 

これらの事から、担任の先生に以下をお願いしました。

 

・漢字の書く量を減らしてもらう(やる気が入らないため)

・その分、漢字の由来や成り立ちを書かせてほしい(興味が湧くため)

・書く大きさを1マス→4マスと大きく書かせてほしい

・漢字の形を捉える事が難しいため、ミチムラ式漢字ブックの書き方で覚えさせて欲しい

(学校の漢字ドリルよりもシンプルで分かりやすい)

 

この事を踏まえて、息子の「できた!」を積み重ねよう!と決意しました。

 

【俺の得意な漢字は「これだね」と言えるようになった】

 

この方法で試してみた時の反応です。

 

①「えっ?こんな少ない量でいいの?」

→俺でも出来そう・・・

 

②漢字の由来、成り立ちがめちゃくちゃ面白い!!!

この漢字の由来ってこんなだったんだ!ワクワク!

 

③ミチムラ式漢字ブックの書き方は、

耳で聞いて覚えることもできるので、たくさん書いて覚える必要がない。

「番」だったら、「①ノ②米③田」

「雲」だったら、「①雨②ニ③ム」

のように、簡単な漢字を組み合わせて覚えるので、

耳から聞くとよく覚える息子には合っていた!

 

 

これなら出来そう、と思わせられたら、

あとは、毎日毎日少しずつ、「出来たね」を積み重ねていきます。

 

徐々に、書く量もスピードも上がってきて、

「俺の得意な漢字は「すいにょう」がついてる漢字なんだ!」

と言ってくれるまでに、

漢字への嫌悪感が少なくなってきたのを感じます。

 

まだまだ始めたばかりですが、

「楽しい!」気持ちを大事に、得意な事から

少しづつ苦手にも取り組んでいければと思っています。