ものすごく仲良しの姉と疎遠になって数ヶ月。

何度もなんども逡巡し、自問自答した後にもういいやと思った。

わたしの本質を全く理解していないのに、わたしを代弁することが耐えられなくなった。

「あなたはこんな風に考えているはず」

としたり顔で、わたし以外の人に言う。

そうじゃないと反論しても「いや、そんなことはない。あなたはこうだよ」と自信満々。

諍うことが嫌いなわたしは、いつもまぁいいか、大勢に影響はないだろうと引き下がる。

だけどそんな風にしたのは、きっとわたしなのだろう。

反論しても、ヒステリックに叫ぶ姉を見ていると、会話をすることが苦痛になるからだ。

もっと若いうちに、諍いを恐れず立ち向かっていれば、こんな風にならなかったかもしれない、とふと思った。

でも、わたしは誰に対しても、本心を語ることを避けて来た。

だから、誰もわたしを理解してはいないだろう。

むしろ頑固で偏屈で変わり者だと思っていることだろう。

ただ、父には言葉が要らなかった。

そういえば他界した夫にも言葉は要らなかった。

わたし以上に、わたしを理解していた。

言葉を交わさずして互いを思いやれるということを経験してしまったわたしに、弁解は不要だった。

そうなると、もはや娘以外に理解者はいないということだ。

もっと優しくならなきゃ、ね。

❤インターコンチネンタル横浜(姉と行った)