先日のイベントの時、ご一緒した降夜 雪 さんにライアーという楽器を見せて&聞かせていただきました。
小型ハープといえばイメージしやすいと思いますが、ちょっと音色が違いますね。
宮崎アニメ「千と千尋の神隠し」の主題歌で有名になった楽器のようです。
あまりに優しい綺麗な音色に、自分でも調べてみたらシュタイナーの音楽療法にも使われているのだとか。
調べついでに、なんと「手彫りライア作り講座」なるものを見つけてしまって、勢いで申し込んじゃった。
この週末は、職人のように木と向かい合っていました。
全4日間で、初心者はペンタトニックの7弦ライアを作成。
ペンタトニックは、一オクターブの中で5つの音だけを使った音階で、生まれたてのあかちゃんから7歳前後までの幼い子供達に相応しいと考えられているそうです。
まずは「自分らしいデザインを考える」
楽器なので多少の制約はありますが、既製品にはない、そして手彫りだからこそ自分の中から湧き上がってくるものを表現できるよ、と。
つくづく、日本人って「お手本」が好きだよね…私も含めて無意識に縛られている気がします。
とはいえ、みなさん個性豊かな曲線が生まれて、出来上がりが楽しみです。
先生の修正を重ねて、デザインが決まったら板から切り出します。
木は、「トネリコ」…Ashとも呼ばれる、野球のバットにも使われる堅~い木です。
聖なる木として、神話にも出てくるそうです。
分厚いですな~。
因みに私はデザインを考えている間、ずっと『陰陽』をいう言葉が頭にありました。
勾玉ですか?って聞かれたけど、それも好きです。
ちょっとは雰囲気でたかな。
さっ、彫りますよ~!!
私は特に堅い木を選んだらしく、新品の丸のみの刃がさっそく欠けてしまい、先生に研いでもらう…。
節が現れたり、選んだ本人と同じで一筋縄じゃいかないコなのかもなぁ…。
まだまだ荒削りの段階なので、どんな形になりたがっているのかライアーと対話するのはまだ先です。
こんなに集中して彫れるのは楽しいのだ。
し、しかし…肉体労働だ…体力勝負だ…。 つづく。