イエメンのコーヒーがあるのでお持ちしましょうかとのお言葉に
コーヒーは飲むもののかなりコーヒーに疎い私たちはまず
「イエメンって??」「どこだろうねー」という始末
主人はコーヒーよりイエメンが気になって早速パソコンで調べたようで
「イエメンって田亮君がしばらく行ってたオマーンの隣だったよ」
自分は行ったことも場所さえ知らなかったけど甥がオマーンに行ってたって事だけで
なんだか親しみがわくなんてフフ・・・
アラビア半島の南部たってそれさえも不確かなので
知らないまま飲むのもねーと私も少し調べてみました
「うんうん私の調べたよ こんなところだったんだねー」とまずは場所確認
で頂いたコーヒーはモカマタリという銘柄です
モカって聞くけど「モカ」はイエメンとエチオピアで生産されたコーヒー豆の事らしい
モカの中でもイエメン産のコーヒーの事をモカマタリ
エチオピア産のコーヒーを「モカハラー」「モカシダモ」と呼ぶって
いやはやコーヒーと一口にいうけど今さらながらですがなかなか奥が深い
モカマタリの生産はイエメンの山岳地帯で小規模な農家によって行われ
手作業で行われるため品質が大きく変動する事があって欠点豆が混入しやすくなると
という事でモカマタリはただのコーヒーではなく
その土地の歴史や文化 人々の暮らしを映し出す存在なのだと
飲み口に感じるのはその繊細な酸味と穏やかな甘み
味わいの深みと長い余韻を残すこのコーヒーは赤ワインに例えられるらしい
特にイエメン産のモカマタリは品質の高さが際立って貴婦人と形容され
他の類を見ない独特の風味でただのコーヒーではなくある種の芸術作品だという事です
いやーーそんな貴重なコーヒーの知識を得たところでさて実体験に入ります
お湯を沸かしてセットして封を切るとふわーーんと香りが鼻をくすぐります
第一段階のこの香りに魅せられて「ねーーすごくいい香りだよ💛」しばし香りに酔って
お湯を注ぐとふんわり優しいコーヒーの香りに「まるでカフェにいるみたいだねー」
ひと廻ししたあとゆっくりお湯を回し入れて・・・写真からでも香りがしてきそうです
少しづつお湯を回し入れてそのたびに立つ香りをかぎながら幸せなひととき
ゆっくり滴り落ちたコーヒーをいつものガラスのカップじゃあねーと
自分の好きなカップに注ぎ入れ(フフ翌日は別の花柄のカップにしてみたり)
自分の好きなカップに入れましょ なんだかとても美味しそう
次の日はこのカップでね うーーんいい感じ💛
優雅に鼻先に持って行って香りを堪能しながら口に含むと
いつものコーヒーとは違う高貴な味がしてさらに幸せが広がります
「これ飲んだらインスタントに戻れなくなるねー」と主人
「ほんと!!でもなかなか手に入らないでしょ これはたまのご褒美だよ」
こんな贅沢なコーヒーは早々に飲めないけど香りのいいうちに飲んじゃわなきゃね
朝夕はインスタントでお昼のゆったりした時間には優雅にお茶時間を楽しみました
1つ知識を得て味わって生産者の方々の丁寧なお仕事を想像し
遠い見知らぬ人々のコーヒーへの情熱や思いに少しだけ触れられた気がします
手軽なインスタントの味で満足していたけど
たまにはとびっきりおいしいもので味覚も臭覚も呼び戻さなきゃ
思わぬ頂き物で感動的な美味しい世界が広がった気がします