前の日は夜行移動であまり寝られなかったので、この日は爆睡しました。久しぶりに10時間以上寝てスッキリです。

昼から動き出します。この日は少し離れた国会議事堂に行ってみます。


近場でカレーを食べて、ダッカメトロに乗りました。



メトロというか、高架を走るモノレールみたいなやつでした。日暮里舎人ライナーみたいで、とても快適です。失礼ですが、ダッカにそんなのがあるとは思っていませんでした。

運賃は少し走って50円くらい。まあまあです。コルカタのメトロが25円くらいだったので少し高く感じてしまいます。


国会議事堂に来ました。周辺は道路も広く歩きやすいです。オールドダッカとはえらい違いです。



国会議事堂はアメリカ人建築家のルイス・カーンという人が設計しました。有名な人らしいです。しかし独立前後は国内が混乱していたので、建物の完成は独立から10年以上経った後でした。

コンクリート打ちっぱなしがカーン氏の特徴らしいです。現代的でかっこいいですね。



道路を挟んだ向かいにはジア元大統領の墓があります。独立後の軍事クーデターで大統領になり、その後暗殺されました。めちゃくちゃですが、これがバングラデシュですね。



みんな墓を囲っている壁の縁に腰掛けて、笑顔で自撮りをしています。ここ墓だぞ、いいのか?死者を悼むとか、そういう空気ではないようですね。


墓を中心に広い公園になっています。子供から大人まで、みなさんのんびり過ごしているようです。憩いの場ですね。



川では若者が飛び込みや水遊びをやっていました。元気でいいですね。こちらも元気をもらえます。





戻りは歩きました。1時間ちょっとです。
バイトゥル・ムカロムという国立のモスクに来ました。




ダッカ最大のモスクで、メッカのカーバ神殿を模して作られたんだそうです。広大な敷地で、中庭や礼拝堂も広いです。





お祈りしている人の5倍くらい昼寝している人がいました。時間帯にもよるんでしょうが、そういう場所なんですね。これはこれで落ち着きます。





宿に戻ると、なんと日本人の方が泊まっていました。一緒に出掛けてチャイを飲んだり、いろいろ話をしました。
自分より2歳年下ですが、すでに89カ国に行ったとのこと。15歳から一人旅をやっているんだそうです。凄まじいですね。インドでビジネスもやりつつ旅していて、自分とは経験値が全く違います。

夕飯は奢るからKFCに行こうと言われました。「1週目は自分も地元の安いご飯ばっかり食べてましたよー」とのこと。KFCは高いけど美味いですね。ご馳走になっちゃいました。ありがとう。


KFCから帰る途中、ドゥルガー・プージャーの人形が設置されている場所があり、かなり盛り上がっていました。ヒンドゥー教徒だけではなく、イスラム教徒の若者も自撮りしちゃったりして楽しそうです。しかし少しその場所から離れると、イスラム教徒が大勢で「ドゥルガー・プージャーやめろ」の行進を行なっているのを見ました。

ダッカにいるイスラム教徒の中でも色々な考え方の人がいるんですね。一筋縄ではいかないからこそ、現在のような不安定な体制になっているんでしょう。この国がとても難しい時期にいるんだということがよくわかります。


宿に戻って、日本人の方と今までの話を色々しました。生きてきた人生がまったく違っていて面白いものです。