マドリード宿泊は最終日。キッチンなしの宿から年末に3泊したキッチン付き宿に再び移動です。跳ね上がった価格も落ち着いていました。

朝のうちに宿を移動し、荷物を置いてバスターミナルへ。エル・エスコリアルに行きます。バスで片道1時間。


バスは現金払いという事前情報でしたが、クレカタッチもOKでした。しかもクレカ払いの方が安くなる。片道3ユーロ。


エル・エスコリアルにはエル=エスコリアル宮殿があります。これを見にきました。


16世紀後半、スペイン=ハプスブルクの最盛期だったフェリペ2世により建設された宮殿です。フェリペ2世の時代のスペインはポルトガルも併合して多くの海外領土を支配下に入れ、太陽の沈まぬ国と言われました。その時代の宮殿であり、王の住居だけでなく礼拝所や霊廟なども備えた複合施設です。外観からして巨大でかっこいい。


スペイン王家がハプスブルクからブルボン家に変わったのちも、多少の改装の上で使用されました。メインの王宮はマドリードに置かれましたが、同時に使われたようです。


なおエル=エスコリアル修道院という表記の方がよく見られるようですが、どう見ても宮殿だし世界史図表にも宮殿と書いてあるので、その表記でいきます。



チケットは14ユーロ。当然購入。8年前もここには来ませんでした。



ドームが高い。中を探検していきます。ワクワク。


まずは王室図書館。4万冊の蔵書と、全面に描かれたフレスコ画が見事です。ヴァチカンみたいな宗教画。アテネの学堂もありました。ヴァチカンのとは少し違うタッチ。



地球儀やら天球儀やらも置いてありました。さすが太陽の沈まね国。



次は礼拝所。規模は大聖堂です。


祭壇が高い。30メートルあるそうです。

周りにも宗教画がたくさんありましたが、ほとんどが同じ作者。聞いたことのない人。


内部の回廊へ。ここもひたすら宗教画。フェリペ2世がいかにカトリック信仰に篤かったかが伝わってきます。


僧侶の会議室にはエル=グレコの絵画がありました。礼拝所の祭壇に飾るために描いたのに、却下されて会議室に置かれたんだと。



ここからは霊廟のゾーン。スペイン王室の面々が眠っています。



ひたすら王室メンバーの棺。大きいものも小さいものも。先ほどとは急に雰囲気が変わり、とても静かな場所でした。


その奥には歴代国王の霊廟。ここだけは撮影禁止でした。フェリペ2世の父カルロス1世から始まり、現在の国王の先代までのすべてのスペイン王の棺がありました。カルロス1世は神聖ローマ皇帝カール5世でもあります。

先ほどとは少し異なり、豪華なシャンデリアで明るく照らされていました。4段に積み上がって棺がびっしりと置かれていますが、寂しい雰囲気はない。美しい空間でした。



上階にあがり、ハプスブルク家の宮殿へ。寝室や執務室などが見られました。宮殿の割にはかなり簡素で地味な印象。これがフェリペ2世の人柄なんだそうです。




住居を抜けると戦いの間。中世のスペインに関する戦いの場面がびっしりと描かれています。すごい規模。一大絵巻。



絵を見ると、かなりポップな印象を受けます。緊迫感やリアリティはあんまりない。ウォーリーを探せみたいだと思いました。



戦いの間を抜けると、今度はブルボン家の宮殿。壁は絵画ではなく、一面にタペストリーが飾られています。


家具も色鮮やかで豪華。ハプスブルクとの違いがとてもおもしろいです。確かに、ブルボンはこうでなくっちゃと思いますね。


これにて終了。庭園にも入れるはずでしたが、気づいたら外に出ていた。行き方がわかりませんでした。まあいいや。


今度はエル・エスコリアルの街中を抜けて、高台まで行ってみます。宮殿の全体像が見たい。


かなり小さな街なので、すぐに山の中へ突入。獣道のようなところを登っていくと、よく見えるポイントに着きました。



これです。世界史の図表に載っていたのと同じアングル。奥はひたすら樹海。素晴らしい眺めです。


しかしデカいなあ。マドリードへのアクセスもいいし、周りはとても静かだし、住居としてはとてもいい環境なんでしょうね。



山を降りてバスターミナルへ。大満足しました。



マドリードに戻り、その足で国立考古学博物館へ。無料で入場。すでにかなり疲れていますが、もう一度元気を出して頑張りました。内容は前日の日記に書きました。


買い物して宿に戻り、さらに作業など。疲れたけどかなり頑張りました。久しぶりの料理だし同時にビールを飲みたい。気持ちよく夕食が取れました。いい日だった。



そろそろシャワーを浴びて寝ようかというタイミングで、日本人学生が宿にいたことに気づきました。スペインでは初の同宿日本人。アメリカ留学中で、機をみてちょこちょこ旅行しているんだそう。

しかも、旅行のテーマは世界史だって。私も長らく旅をしてきましたが、私と同じようなテーマで旅行している日本人はほとんど見かけない。アヤソフィアのことをハギア=ソフィアと言っていて、とても嬉しくなりました。

もう夜中だけど、これは1杯奢るしかない。2人で近場のバルに行きました。外で食べることなんかないし、バルに一度は行きたいと思っていたのもあって。

すでに夕食時にビールを飲んでいますが、もう1度ビールと、せっかくだからサングリアも飲みました。それなりのお値段になってしまいましたが、まあこれは必要経費でしょう。


歴史のことから、宗教や政治なども含めて、たくさん話しました。趣味が合うのはおもしろい。宿に戻っても少し話をして、寝たのは午前3時頃になってしまいました。楽しかったね。