ワインのラベルで見られる産地には、
Vallée du Rhône や Val de Loire など、du や de が使われているのを
よく見かけます。
ともに「〜の」という意味です。
de は「〜の」という意味で、英語の of にあたります。
du は、 de(=英語の of) + le の縮約形。
Vallée de le Rhône と言うことができません(おそらく発音しにくいからでしょう)。
Vallée du Rhône は、ローヌ川の渓谷を表します。
ところが、
Val de Loire は、ロワール川全体の渓谷という意味ではなく、
Sully-sur-Loire (Loiret県) Chalonnes-sur-Loire (Maine-et-Loire県) の間を表す
特定の地名です。世界遺産にもなっています。
もし、「ロワール川の渓谷」というなら
la vallée de la Loire となります(ロワール川:女性形)。
友人曰く、
「ローヌ川沿いにはワイン畑が続くので
ワインの産地として示すときに、
川全体を Vallée du Rhône と呼ぶのに納得」とのことでした。