こんにちは。二児の母Shioemaです。日中はウェブライターとして、ランサーズで活動しています。

 

こちらのブログでは、絵本についての記事を中心に書いています。

それ以外はこちらをご覧ください→ http://momnote.hatenablog.com/

 

 

今日ご紹介するのは、かこさとし先生の『だるまちゃんとてんぐちゃん』です。

1967年に福音館書店から出版されました。すでに180万部近く売り上げている作品です。

親、子、孫と3代にわたって親しんでいる方も多いのではないでしょうか。

 

 

だるまちゃんは友だちのてんぐちゃんの持っているものを何でも欲しがります。てんぐのうちわや素敵な履物、なんとしまいには鼻まで。お父さんのだるまどんは思いつく限りの物を集めてきますが、だるまちゃんのお気に入りはいつも意外なところに……。だるまちゃんとだるまどんはどんなアイデアを思いついたでしょう?ユーモアあふれる物語と楽しいものづくしの絵本。全8作、大人気「だるまちゃん」シリーズの第一作です。

  • 読んであげるなら

    3才から

  • 自分で読むなら

    小学低学年から

加古 里子 作・絵
 

http://www.fukuinkan.co.jp/book/?id=91

 

 

いまでこそ、こうしてBlogで絵本の記事を書いていますが、私はそれほど絵本に親しんだ子供ではありませんでした。ですから、いま大人になってどっぷりはまれているのかもしれませんが。

『だるまちゃんとてんぐちゃん』は、大人になって初めて読みました。

 

読み終えたときに、すごくむねがいっぱいになりました。

親目線で読んでいたので、すっかりだるまどん(だるまちゃんの父)に感情移入(笑)

 

若干空回りしつつも、だるまちゃんを思う気持ちはとても強く、

一生懸命に子育てしている様子がとても可愛く思えます。

 

たくさんの選択肢を与えて、選ばせる。おしつけない。

 

とても理想的です。なかなかできないな。

 

でも結局その中からは選ばないっていうオチがまたいい(笑)

ちょっとズレてたりするところも人間らしくって(人間じゃないけど)愛嬌がありますよね。

 

 

あとは、だるまちゃんを取り巻く環境もまた素敵です。

暖かく見守っていてくれるおじいちゃんおばあちゃんがいて、両親にかわいい妹。

だるまちゃんのために皆で団結してくれたり・・・、と。

昔の大家族の様を見ているようです。

 

 

かこさとし先生の自伝に、だるまちゃん誕生のエピソードが書かれてありました。

 

 

少しうろ覚えですが、だるまどんはかこさとし先生のお父さんをモチーフにしているそうです。

少し早合点をするところがあって、子どものこうしたい、ああしたいという気持ちを聞かず、全部自分でやってしまいウンザリしたことがあった・・・、と。

 

花と鼻を間違えたときの、怒っただるまちゃんのようだったのかもしれませんね。

 


ちなみに、自伝にはだるまを主人公にした理由についても述べられていました。

 

 

・ロシアの絵本はロシアを代表する人形、マトリョーシカを主人公にした絵本が多い

・日本にも日本らしさにあふれたキャラクターを主人公にする絵本を作るべき

・→だるまで絵本を作ってみよう となったらしいです。

その後のシリーズには、におうさんやだいこくさんなど、日本ゆかりのキャラクターがたくさん登場します。

子どもには渋い気がしますが、3~4歳児は案外スッと受け入れるものです。

 

【2~3歳児】子どもの反応 

かこさとし先生の絵本には、”もの”や”どうぐ”がたくさん登場します。こちらの絵本にも、たくさんのうちわやくつ、帽子がでてきます。

ページいっぱいに散りばめられた色とりどりの帽子やうちわに子どもは目を丸くして喜び、どれがかわいいとか、どれが似合うとか、夢中になって見入っています。

 

実際、物語がどこまで頭に入ってきているかはわかりませんが、一時期毎日読んでとリクエストがあるほど、夢中でした。内容は複雑ではなく、わりと繰り返しに近いので、安心して聴く事ができると思います。

 

だるまって、現代の家庭ではあんまり身近ではないと思います。うちにも、そういえばありません。子どもにとってのファーストだるまが、このだるまちゃんだと思います。
絵本を通して、日本のことを知れるのはいいことだなと思います。

 

良かったら、ぜひお読みください♪



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