かなり前回から時間が空きましたね!
そうですね!
まあですね、更新続けれるようなら今までやってますよねと自分の怠惰さに開き直る・・・いや反省します、ごめんなさい!
今後も時間は掛かるかもですが更新は続けていき、このブログを閲覧してくれている皆様には特撮作品がいかに完成するかを知り楽しんでいただければと思っています
前回から読んでいただいてる皆様、および今回初めて来てくださった皆様には前回までのくだりを再度ご一読頂いてから読んでいただけるとより撮影のシステムを理解してもらえるかと思います。
前回はフィルムカメラで撮影を行なっていた頃の話をしましたね。
そして今回は遂にビデオカメラ撮影の始まりについてです!
2000年から始まった平成ライダーシリーズ「仮面ライダークウガ」からその歴史は始まります。
しかしながらクウガではフォーマットを変えるに当たってとんでもない暴挙、いや選択をしたのです。それが、
ハイビジョンカメラによる撮影!
を選んでしまったのです・・。当時NHKなどが使用していたもので、他の特撮ではないドラマ撮影などで使っていたデジタルベーカムなどに比べるとはるかに扱いが難しかったと思われます。(僕は2000年当時、戦隊の助監督だったので界隈から聞いた話での記述になります)もちろんコスト面でも問題はあったと思われますが、翌年のアギトからはデジタルベーカムに変更され暫くそれが続きます。
ビデオ撮影になり以前と変わった事の一番は画の雰囲気。水戸黄門がフィルム撮影からビデオ撮影になったのは皆さんも何となく覚えてませんか?特撮作品で言うとアンドロメロスやサイバーコップ、シャンゼリオンの画を初めて見た時に違和感を覚えた記憶はありませんか?あんな感じです(笑)これがフィルムとビデオの画の違いですね。
そして我ら作り手としての変化は撮影済のテープをデータに起こしそれをAVIDやFINAL CUTなどの編集ソフトでの編集作業に変わった事。これはいちいちフィルムを現像したりする手間・コスト・ごみなどを大幅に減らしてくれます。
そしてそして何と言っても撮影現場的に東映特撮作品最大の事件が!
セリフの同時録音!!!
これはもう何十年も続けたオールアフレコからリアルタイムの役者の音声を拾うと言う、むしろ映画作りとしては当然の作業と手間が撮影隊には足されることとなったわけです
そして今まで現場に居なかった「録音部さん」が我らのスタッフに参入することになります☆
●録音技師:
録音部のボス。現場で撮影する全ての俳優さんたちの声、及びロケ地の環境音などを現場で聴き管理します。セリフのイントネーションを修正してくれたりもします(人により地方訛りとか出てしますこともあるので)。
●録音助手:
俳優さんたちにワイヤレスマイクを仕込んだり、現場の最前線でマイクブームを持って声を拾う助手さん。技師のオーダーを現場に伝えたりもします。俳優の数にもよりますが現場に1〜2人居ます。
さあ、これがビデオ撮影になってからの撮影現場のシステム! フィルム撮影時代には無線でカメラが動き回れた撮影部は撮影ベースを軸に有線で現場を立ち回ることに変わります。現場のカメラ&マイクから撮影ベースに送られる画像・音声を更に有線で繋がれた監督モニター&録音ベースで確認しながら撮影を進めていくのです。
う〜んやっぱり書くと長くなりますね・・。説明って難しい!
さっしょうろくはもう少し続きます。また次回で!