RADIOHEAD
「How To Disappear Completely 」(ライブ)
タイトルを直訳すれば「完全に消失する方法」
R.E.M.のマイケル・スタイプが、バンドのツアー中のトム・ヨークに不安な気持ちを落ち着けるのに役立つと渡した言葉
I'm not here, this isn't really happening
(僕はここにいない。 これは現実じゃないんだ)
が歌詞の元になっているそうです。
消えてしまいたい…と思うことが誰にでもあるのかは分かりませんし、消えたいと思ったのがトム・ヨークがうつ病を患っていたことが影響しているのかも分かりませんけど、寂しげな浮遊感のある曲です。
…まあ、寂しげな感じというのは、レディオヘッドの曲の大半を占めているわけですが
個人的に好きなのは、このライブ映像だと5分17秒ぐらいからの歌詞がない部分です。
言葉としての形はなくても、歌な気がします
聴いたばかりの時はあまり印象に残らなかった曲なのですが、いつの間にか好きな曲になっていました。
スタジオ・バージョンも好きです。
「How To Disappear Completely 」
トム・ヨークが、レディオヘッドの曲の中で「僕たちがこれまでに作った最も美しいものだから」という理由で一番好きな曲として挙げていたこともあります
好きな曲とはいえ、毎日聴くかというと全くそんなことはなく、1年に1〜2回聴くかどうかの曲です。ただ、好きな曲であることは間違いないなくて…今日が何となくその日でした
あそこのあれ
あれはぼくじゃない
ぼくは行く
気の向くままに
壁をどんどん通り抜けて
リフィー川を漂う
ぼくはここにいない
これは現実じゃない
こんなところにいない
こんなところにいない
もう少ししたら
ぼくは消える
この瞬間は既に過ぎた
そう、過ぎたんだ
だからぼくは
ここにはいない
こんなとこにはいない
こんなとこにはいない
ストロボの照明と
壊れたスピーカー
花火に
台風
ここにはいない
これは現実じゃない
ぼくはここにはいない
ぼくはここにいない
※リフィー川とはアイルランドの中心を流れる生活の基盤となっている河川で、アイルランド語で「生命」を意味するそうです