9日16時(世界時9日7時)に、太陽の中心部北側の4274黒点群で、
X1.7の大規模フレアが発生しました。
4274群のXフレアは、世界時4日に発生したX1.8以来です。
GOES衛星SUVI 131の動画を掲載します。

このフレアに伴って、CME(コロナ質量放出)が発生しています。
SOHO衛星LASCO C2、C3と
GOES衛星CCOR-1の動画を掲載します。
太陽の右上側に少し濃く広がっている様ですが、
太陽を丸く囲むように広がるハロー型のCMEになっています。

また、太陽を地球よりも右斜めから観測している
STEREO Ahead衛星COR2では、
CMEは地球のある左側に飛び出しています。

NOAA/SWPCの太陽風予報によると、
このCMEによる太陽風の乱れは、
明後日の未明、12日3時(世界時11日18時)頃に
地球に到来する可能性があるとのことです。

この場合、フレアの発生から地球まで2日半ほどかかることになります。
速度の高まりはそれほど大きくはなさそうです。
しかし、オーロラなど磁気圏活動の強まりは、
太陽風磁場の南向きの変化が大きく影響します。
どの様な乱れがやって来るのか注目して下さい。