薬が何でこんなに沢山つくられるようになったか知ってる?
それはね、ゴミよ
勿論、ずっと昔からいろんな薬はあったけどね
今みたいに沢山の化学薬品がつくられるようになったのはゴミ、産業廃棄物のせい
産業革命の時代にいろんな化学物質が大量生産されるようになったのは知ってるでしょ?
それで沢山のコールタールや産業廃棄物が出て処分に困り果てていた時に科学者達がそれを再利用して薬に変える方法を見つけたの
「でも、薬は。。」
勿論、薬のお陰で伝染病は激減したし、麻酔の役には立ったわ
だけど、薬が必要な病気なんて、本当はそんなに多くない
だいたい風邪なんかは かえってカラダを丈夫にしてくれる
浄化作用って説だってあるくらいだし。
「浄化作用?」
「薬で抑えすぎたらカラダに毒素が溜まっていく」
薬だけじゃないわ。
第一次世界大戦中や第二次大戦で爆弾や毒ガスの材料に大量の化学物質が作られた。
でも戦争が終われば、それもただのゴミ
それに工場だって潰すわけにはいかないし
だから、余った毒ガスは畑の虫に向けて殺虫剤としてばらまかれ
爆薬用の窒素や廃棄物は化学肥料と名前を変えて畑の土の中に捨てられ、ウラン濃縮過程で生じた核廃棄物に至っては劣化ウラニウム弾という武器にして
よその国の大地に撃ちこみ捨てられていった
「そんな。。」
現代文明なんてゴミの塊。
余分なものばかり溢れるほど作って
その捨て場に困って
自分達の生み出したゴミの重さで潰れていく
本当はね この星の問題を解決するなんて難しくないのよ
私たち一人一人が本当に必要なものは何かって心の底から気付くことさえ出来れば
「たったそれだけ?せやったらなんで?」
電気やガスや便利なものに囲まれてオシャレをしたり携帯使ったり、そんな生活やめられる?
「え!?あ。。」