世見
2023年12月25日(月曜日)

号外  

明日は今日とは違い、お正月が近付いた気分になるから不思議です。
今日の夜空は空気が澄んで、お星様の輝きが増すことでしょう。
耳を澄ませば、鈴虫の音も聞こえるかもしれません。
その鈴虫の音が止まるとサンタクロースが登場、なぁんてね。
今日は童心に戻れるだけ戻りましょうよ。
明日になると師走の風が吹きますからね。
今年の号外といえば、大谷選手のホームラン王と阪神の優勝でした。
こんな号外ならウエルカムです。
この号外、過去に大きな間違いをしたことがありました。
1926年12月25日(大正15年)のことです。
大正天皇が48歳で崩御された時のことです。
東京日日新聞(現在の毎日新聞)が、元号を「光文」と誤報の号外を出したことがありました。
宮内省から同日「昭和」と発表されたことで、社長が辞意を表明したのです。
この他にも「江沢民死去」という大誤報もありました。
今ならスマホがあり、いち早く情報が手に入りますが、ほんのこの間まで、号外はニュースをいち早く知ることが出来る情報源でした。
号外といえば、石原裕次郎さんの死去と美空ひばりさんの死去でした。
裕次郎さんとひばりさんは、同じ52歳で亡くなられました。
それも裕次郎さんは1987年7月17日、ひばりさんは1989年6月24日でした。
2年の間に、日本の宝物の様な方が若くして旅立たれたのです。
今月の16日には田中角栄さんがお亡くなりになり、号外が出たのですが(1993年)、覚えておられる方はいますでしょうか。
75歳でした。
そう言えば、英国人英会話講師のリンゼイ・アン・ホーカーさん(当時22歳)を自宅で殺害し指名手配された市橋という男が逮捕された時も号外が出ました。
2年7ヵ月の逃亡生活は驚愕でした。
無期懲役判決を受けた市橋は、今でも沖縄県久米島に近い小島のオーハ島を思い出していることでしょう。