世見
2023年3月13日(月曜日)

海流  

人間というのはどこまで貪欲なのだろうか。でもその貪欲さが凄いことを見せてくれます。
空中都市のマチュピチュ。標高2500mの辺境の地によくぞ造ったものです。
マチュピチュは四方を断崖や山林に囲まれています。
マチュピチュとは先住民の言葉で「年老いた峰」のことだそうですよ。
この空中都市は、再発見されるまで400年間眠り続けていたのです。
きっと草木がぼうぼうと茂り、静かに時の流れを感じていたことでしょう。
マチュピチュの遺跡はマチュピチュ山とワイナビチュ山を結ぶ尾根の上に築かれているのですが、年老いた峰がマチュピチュ山で、ワイナビチュ山は先住民によると「若い峰」のことを意味するそうです。
でもね、人間がどんなに知恵を持ってしても、自然界の凄さには頭が下がります。
地球という星は実に見事な星です。
海は地表の70%を占めていて、膨大な海水の海流をつくりながらダイナミックに動いています。
海流を動かしているのは地球です。
もしも地球が死んだら、海流も動くことはありません。
海流は、私達には想像もつかない年月をかけて旅をしています。
黒潮にのった一部の海水の旅は世界を巡ります。
北大西洋で深海に沈み込み、2000年を掛けて再び太平洋に戻るといいますからね。
日本近海には巨大な海流の黒潮があります。
深さは水面から1000m、この黒潮はプランクトンが少ないのだそうですよ。
今日はご一緒に、2000年の旅をする海流に想いを届けませんか。
そうすると、グッスリ眠れると思います。