世見
2021年12月23日(木)


江戸庶民の生活  

100万人都市が誕生した江戸時代。
徳川家康の入府により開発された江戸に、諸国から人々が集まりました。
江戸に暮らす人々の多くは、質素な長屋暮らしでした。
現代人以上に生き生きとした生活を過ごしていた、とも言われています。
衣食住にもかなり工夫を凝らしていたみたいですよ。
貧しい生活ながら、江戸庶民達は人生を謳歌したと言われているのですから、“人間力”という点では、現代人とは随分と違いがあったのでしょう。
一戸建てに住むことなど夢のまた夢。
一室あたり6畳くらいのスペースしかない裏長屋で、共同生活を送っていたのですからね。
私達があの当時の生活ぶりを見ると、レベルはかなり低く、我慢など出来なかったことでしょう。
実際のところ生活は苦しく、“その日暮らし”を送る人が実に多くいたのです。
それどころか、「火事と喧嘩は江戸の華」と謡われたように、火事は多発。
あの頃の消火能力はまったくなく、火事が起こるとなす術がなかったのですからね。
ところがです。
庶民が生活する姿を描いた浮世絵からは、寧ろ日常の生活を大いに楽しんでいるのがわかります。
人間って足ることを知ると、それなりに日々を豊かに暮らせる気もいたします。
庶民の生活を映している落語も、総じてコミカルな内容ばかりです。
当時、日本を訪れた外国人の見聞録を読むと、庶民が生活を謳歌した様子がわかります。
江戸時代は、鎖国と呼ばれる時代でした。
陸続きのヨーロッパのように、他国と戦争などもありません。
そのおかげで泰平の世が長く続いたのですからね。
江戸時代に戻ったなら、もしかすると人々の心が豊かになる気がいたします。

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