松原照子世見
2021年9月18日(土)

「生きる」  

私は、多くの命をいただき今日を迎えています。
牛、豚、鶏、魚、野菜‥‥。
今日は、私の命を支えてくれた多くの命に感謝します。
野生の動物達が、命懸けで狩りをする姿に胸を打たれますが、私達人間は、スーパーに行けば食料は手に入ります。
「食事」は動物達にとっては大変な作業です。
ラッコは海の上でほぼ一生を過ごします。
出産も子育ても海の上です。
子供が泳げるようになるまで、母親はお腹の上で子育てをします。
子供の体が冷えれば、息を吹きかけたりして温めてやるのです。
貝などの食べ物を潜り取って来る時には、子供は海の上に浮かべておかなくてはいけません。
目を離した隙に、大切に育てた子供をカモメやワシに連れ去られるのです。
自然界で生きることは、私達が思う以上に過酷です。
秋の空は高く、白い雲は風に身を任せてのんびりと旅に出ています。
こうして秋空を眺めている間にも、生物の世界では、生死をかけた戦いが繰り広げられています。
「生きる」ことは、私達にとって一番重要な使命です。
生きたくても生きられない人もいます。
今日は、ご自分が生きていることを喜びましょうよ。
自然界にも「ありがとうございます」。
私達は誰一人として、一人で生きてはいけません。
島に漂流して辿り着いたとしても、生きるために他の命をいただくのです。
私達は、目には見えない神々に見守られているのだと思います。