中国とヒマラヤの小国ブータンで新たな領土問題が浮上している。中国外務省の汪文斌副報道局長は21日の記者会見で、ブータン東部の野生生物保護区を巡り「境界はまだ画定していない」と述べた。ブータンの後ろ盾となるインドをけん制しているとの見方がある。

中国が領有権を主張するのはブータン東部の「サクテン野生生物保護区」で広さは650平方キロメートルある。ヒマラヤの動物や生態系が残る自然豊かな場所だ。インドが実効支配し中国も領有権を主張するアルナチャルプラデシュ州と隣り合わせで、中印にとって敏感な地域だ。

中国は最初、6月上旬に開いた途上国の環境保護を支える国際基金「地球環境ファシリティー」の席上で領有権を主張した。インドメディアによると、中国代表は「保護区は中国とブータンの国境画定協議で議題になっている紛争地域だ」と述べたという。中国外務省の汪氏は報道の是非を問われて認めた格好だ。

中国とブータンは国交がない。中国とブータンのこれまでの国境画定協議で中国側が主張したのはブータン西部のドクラム地域と中部の領有権だけとされる。

インドメディアから中国がブータンとの係争地に新しく東部を加えた可能性を問われると、汪氏は「長い間、東部、中部、西部のすべてで争いが存在する」と語った。ブータンの友好国であるインド側では「中国が揺さぶりをかけてきた」との見方が広がる。中印間では引き続き緊張が高まる可能性がある。

ブータンと中国の国境地帯に位置するドクラム地域では、2017年に中国軍と、ブータンの要請でインドが派兵し、にらみ合いが2カ月ほど続く異例の事態になった。中印は20年6月にもインド北部ラダック地方と中国の係争地域で衝突し、双方が死傷者を出した。中印の衝突によるインド兵の死亡は45年ぶりで、インドでは対中感情が急速に悪化している。

中印両軍の司令官は6月22日に係争地域から引き揚げることで合意した。7月5日には王毅(ワン・イー)外相とインドのドバル国家安全保障補佐官が協議し「互いの第一線部隊の撤退プロセスをできるだけ早く完成させる」との方針も確認している。7月中旬にも両軍の司令官は会談した。両軍は取り決めに従って数キロメートルずつ後退したとの現地報道もある。

インドのシン国防相は17日、北部ラダック地方を訪れ、兵士を前に「世界のどの大国もインドの地に触れることはできない」と強調した。中国共産党系メディアの環球時報は21日にインド軍が係争地域の付近で大規模な演習をしたと伝えている。中印ともに係争地域で火種をなお残し、中国のブータン領有権主張も綱引きの一環とみられる。

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幸福度ランキング一位のブータンの方々の幸せを奪わないでほしい…

習近平は自分以外の人間を人間と思っているのでしょうか?

ブータンの方々をなんだと思っているのでしょう…

これ以上、自然を破壊しないでほしい…

これ以上、人々を苦しめるのを止めてほしい…


最近、テレビで流れている

「見えないフリ」全国キャンペーンのACジャパンのCM




中国による弱い者イジメに対しても
国民に訴えかけているのかも…
しれません…