松原照子世見
2020年3月29日(日)

クルド人  

クルド人と聞くだけで、苦労している民族だと思ってしまいます。
クルド人はアラブ人でもトルコ人でもなく、紀元前9世紀頃にザクロス山脈付近で生活していたメデ人の子孫で、大半がイスラム教徒のスンニ派です。
人口は情報源によってバラツキはありますが、2500万人から3300万人と言われています。
国家を持たない民族には、クルド人とパレスチナ人がいます。
クルド人は中東に住む民族で、これまでこの民族と領土と国家が一致したことは一度もありません。今も尚、中東の複数の国に分断されて住んでいるのがクルド民族なのです。
クルドの人々は、今までアラブ人に始まって、モンゴル人、ペルシャ人、オスマン帝国と、次々に支配されて来ました。
クルド人の歴史は、独立国になるはずの地が二つに分断されたりして、現在では六つの国に離散して生活しているのです。
クルド人の約半数がトルコで生活をしていて、トルコの住民の5人に1人がクルド人だと言われています。
トルコに於いては、永い間クルド人を否定する政策をとっていました。
少数民族としての身分も、自分達の言葉を使う権利も認められていなかったのです。
トルコに於いてクルド労働党のゲリラ活動が活発になるのがわかる気もします。
トルコ政府は、軍による弾圧や不法逮捕、強制的な移住措置で応酬して来たのです。
生まれ故郷を去らなければいけない人の気持ちが私達はわからないかもしれませんが、300万人ものクルド人がトルコから去らなくてはいけなくなったのですから悲しい歴史です。
クルド人に対して特別な思いを持つ人は少ないかもしれない日本人ですが、クルド人も地球星に住む家族なのです
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ニュースでしているクルド人の説明でした