【松原照子】世見 2016年9月17日(土)


 失われゆく日本の食文化 


決してあなたの未来を暗くしようとしているのではありませんが、日本の未来が気になるのです。


 全国に約1700ある地方自治体。


 これだけの数の地方自治体が勢いを増して、消滅する自治体が出て来ると思われるのです。


 地方に誘致されていた工場・公共機関の撤退が起き、人々が姿を消し始める日が近付いているのです。


 この現実の自覚がないと、気付いたときには空家だらけでインフラが老朽化。


 こんな状態のときに大地震でも起きたらどうなるのだろう。


 炭鉱開発で人口が増加した北海道。あの夕張の状況はこれから至る所で見られる光景です。


 現在の若者が結婚をどのように見ているのでしょう。


 家族の絆はこうも気薄になったのか。


 この原因の一番は食生活にあると私は思ってしまいます。


 家族の団欒は食卓にありました。


 母親の手料理を毎日食べられている子供がどれだけいるのでしょう。


 人に良いと書いて「食」。この言葉は勤務していた会社が大阪の食博で使用したキャッチコピーですが、現在は、コンビニに行けば24時間食にあり付け、“チン”と電子レンジを使えば温かい食事が食べられます。


 便利と引き換えに家庭から食文化が失われました。


 食の見直しが日本を元気付け、少子化から脱却できると思う私。


 東京は圧倒的な経済力を手にしていますが、地方の恩恵を受けていると思ってしまう私。


 日本の未来は‥‥日本の子供達の未来は‥‥。
今私達の考えの中にこのことの答があるように思います。