桃の節句が過ぎ、寒さもゆるんでいきようやく春らしくなってきました
1月22日に認知症者対応研修で抑制について
をテーマにディベート形式で研修を行いましたので、今回はその時の様子をご紹介します
参加者は看護師と事務員の17名で、事例をもとに抑制賛成派と反対派のチームに分かれて患者家族
それを取り巻く人たちの気持ちを考えました
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賛成派 |
反対派 |
患者 |
・抑制される理由がわからない |
・何もできないもどかしさ |
家族 |
・医療者の判断だから仕方がない ・迷惑をかけたくない |
・なぜこんな事されているのか ・行動が制限されてかわいそう |
看護師 |
・危険行動、安全を守りたい ため、他の患者の安全を守りたい |
・QOLを下げてしまうのでは ないか ・皮膚トラブルのリスクがある ・点滴の投与方法の変更を検討 |
医師 |
・治療を進めたい ・自己抜去の予防 |
・治療が継続できれば抑制をする 必要 |
リハビリ |
・他の患者の対応が遅れてしまう |
・できることを制限させてしまう |
面会者 |
・暴れているから仕方がない ・自分の家族に何かあるか心配 |
・無理矢理されているのでは ないか ・かわいそう |
思い
の正解、不正解はありませんが、今回の研修をきっかけにそれぞれの立場になり
思い
を共有することができました
また安全ベルトや抑制帯を体験した職員はちょっとした動作ができないのが辛かった
や
拘束される理由もわからないと、いじわるされていると思った
などの感想もありました
安全を守るということは大切ですが、患者のストレスを最小限に抑えることも大切です
抑制なしで治療を進める代替案がないかをスタッフ間で話し合い、患者にとって何が1番良いのかを導き出していきたいと思います