「うちの子は勉強しないんです。やる気がないんですよ。」
保護者の皆さんからこういう言葉をよくききます。
しかし子供には、やる気はちゃんとあるんです。
というよりも、「やらなきゃいけない」「やらないとまずい」ということは、頭ではしっかりわかっていることのほうが多い。
なのに、できない。
テレビやゲームの誘惑につい負けてしまう。
やらなきゃいけないってわかっているのにできない。
自分がそんな情けない状態にいるということに、子供本人もうすうす気づいています。
そんな状態の子供に親が追い打ちをかけるように
「いつまで遊んでるの!勉強は?まだやってないの?」
なんて言おうものなら「親はちっともわかっていない」と、自分の殻に閉じこもってしまうのも無理はありません。
子供だって勉強の必要性はわかっているし、やる気はあるのです。
そのことをまずは認めてあげてください。
そのうえで、「やらなくちゃ!」を「やりたい」に変えるヒントを与えてあげましょう。
たとえば私たち講師は塾で、子供とのコミュニケーションをとても大切にしています。
・テストの成績がよかったら「がんばったね!」としっかり褒める。
・講師に質問してきたときもその心がけを「えらいな!」と褒める。
・やった分を「見える化」して毎日やる喜びを増やす。
こうして毎日少しずつ、「勉強するって気持ちいい!」を増やしています。
家庭でも、子供のがんばりを認めて伸ばしてやるような声掛けや楽しみ方を、ちょっと工夫してみてください。
子供とは、「楽しい!」「気持ちいい!」と思えることを見つけたら、放っておいても勉強をはじめるものなのです。