「じっと手を見る」 窪美澄 | lighthappy

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2018年上半期直木賞候補作品。連作短編集。
富士山山麓の地方都市で介護士として働く日奈と海斗。日奈は東京から来たデザイナーの宮澤に惹かれ、二人の関係は終わる。一方の海斗は日奈のことを忘れられない中、同僚の畑中と付き合うことに。日奈と海斗を中心に繰り広げる、不器用な人たちの切なくやるせない恋愛物語。
なんともいえない重たさというか、虚しさが残る。最後もハッピーエンドではなく、終わりの始まりのように感じてしまうのは私だけだろうか。