こんばんは!



今日の東京は暖かかったですねえ!


職場がセントラルヒーティングで暖房を消せないため、すごく暑くて大変・・・。


扇風機を回したり、汗をかいたシャツを着替えたりしていました。。。1月の光景とは思えません。



さて今回は


ignore と ignorance の関係


についてお話しましょう。



多くの生徒たちから質問されるのが、


「先生、なぜ ignorance が 『無知』 という意味なのですか?」


というもの。




動詞の ignore は、「無視する」 という意味をもつ語ですが、


なぜ名詞形の ignorance が 「無知」 という意味なのか。



その答えは、それらの語源にヒントがあります。



ignore という動詞は、もともとは、ignoble という語からきています。



noble は 「高貴な」 という意味を持っている形容詞ですが、その語頭に否定を表す ig- をつけて


ignoble 「身分の卑しい、下品な」


のような意味を持つ語です。



ignore という語は、もともと ignoble と語源を同じくする語であり、


ignore


(古い意味で) 「(身分の低い人のように) 何も知らない、無知な」



という意味を持つ形容詞でした。



そのうち、

ignore


「知らない」 ⇒ 「無視する」


という意味の動詞になっていったのです。


そして、もはや動詞の ignore には 「知らない」 という意味を持つことはなくなりました。



ただし、その 「知らない」 という意味は、形容詞や名詞の形にはそのまま残ったのです。



形容詞) ignorant 「無知な」


名詞) ignorance 「無知」





いかがでしたか?


このように、単語の学習はその語源を知っておいたほうがスムーズにいく場合が多々あります。



次回は 「無視する」 という動詞の使い分けについて議論していくことにします。