受験生のみなさん、お疲れさまでした!




センター試験から数日経ちました。



模試よりも結果が思わしくなくて落ち込んでいたり、最後の最後に最高の力を出せたり、いろんな人がいたと思います。



とにかく今は気持ちを新たに次のステップへと進みましょう!




今回は、そのセンター試験の英語の問題に対しての感想と、今後センター試験を受ける人たちへの参考意見として対策などをお話します。




まず全体的な問題形式は2010年から変更がありません。



また、問題のレベルとしては例年よりも若干簡単だったように思われます。


おそらく平均点は上がるだろうと予想します。




第1問  発音・アクセント


A 発音がほかの単語の発音と異なるものを選ぶ問題)


前年の4題から3題になりました。


ここは非常に難易度は低かったです。



B 第一アクセントがほかの単語のアクセントと異なるものを選ぶ問題)


Aよりは難しめでした。


すでに日本語として定着しつつある単語のアクセントに注意すべき問が多かったように思えます。



その中でも注意すべきものを下に記します。



第一アクセントが最初の音節にあるもの


photograph, hamburger, operator



第一アクセントが二番目の音節にあるもの


percent, success, continue, dynamic




第2問  文法・語彙・対話文・並び替え


A 語彙・文法


単語の知識を問う問題が1問


熟語の知識を問う問題が3問


文法の知識を問う問題が6問



文法の問題はそこまで難しくありません。例年通りでしょうか。


よく間違えがちなのが、



suggest などの動詞に続く that 節の中では、助動詞 should が使われ、その should はしばしば省略される


~ suggested that S + (should) + 動詞の原形


という問題(問5)。ここでは動詞の原形である① get が正解です。




単語の問題は consist 「構成する」というもの(問6)。


後に of という前置詞が続くので、それだけで解答した人いるのでは(何にしろ正解なのですが)。




熟語が少し難しめだったかもしれません。


問9 などは、熟語の意味とともに、文章の意味をよく考えないと誤って①ではなく②と答えてしまう問題です。


良問ですが、難問ですね。



問9


When my younger brother and I were children, my brother often asked me to keep ( ) him so he wouldn't get lost.


① an eye on

② away from

③ back from

④ in time with



正解は①。keep an eye on ~で、「~から目を離さない」。


②は keep away from ~ 「~から遠ざかる」という意味で、文意に合いません。




B 対話文


例年通りレベルはそこまで難しくなく、会話に特有の表現を知らなければ解けないような問題はありませんでした。


文脈で答えを導き出せたと思います。



しいて言えば、問1で②か③かを迷ったかもしれません。



Brad: Excuse me, Mr. Tani. I'd like to hand in my assignment.


I came yesterday, but you weren't here.


Mr. Tani: What time did you come?


Brad: About three in the afternoon.


Mr. Tani: So you still missed the deadline, didn't you?


( ) I can't accept it now.


① You don't have any homework today.

② You knew the paper was due by noon.

③ You were supposed to hand it by today.

④ Your assignment wasn't important.


①と④は明らかに誤り。


②は、「レポートは昼までが締切だったことはあなたも知っているでしょう」の意味。

③は、「あなたは今日までにレポートを出すことになっていたはずよ」の意味。


③だと、Mr. Tani が「(昨日の)何時に来たの?」や「それでも締切は過ぎていたわよね?」という最後の文章とそぐわないため不正解です。正解は②でした。




C 並び替え


五つの選択肢を並べて2番目と4番目に来る語を選ぶ問題。


文法知識があれば3問ともそんなに難しくありません。



問1は倍数表現。


as + often(副詞) + as I do  「私がするのと同じぐらいよく~する」という比較の表現ですが、この as ~ as の前に倍数表現などを置いて、


three times as often as I do

「私がするよりも3倍よく~する」



という表現を作ります。



問2は owe 「負う、借りがある」という動詞がとる文型を問う問題で、この問題が少し難しめだったでしょうか。


owe + O + to ~


「~にOの借りがある、Oは~のおかげだ」



I owe what I am to my uncle.


「今の私があるのは、私のおじのおかげだ」



ここでは、Oにあたる部分が what を使った名詞節ということに気付けるかどうかがポイントです。




問3は enough の位置がポイントです。



形容詞 + enough + to ~


「~するには十分・・・だ」


they are old enough to get a driver's license.


「彼らは運転免許を取るには十分な年齢だ」




第3問  語句の意味類推、内容要約、英文空所補充


A 文中の下線部の語句の意味と同じ語句を選ぶ問題


その語や語句の意味だけでは類推が難しいかもしれないですが、文脈から正しく選択肢を選ぶことができます。


問1


he should be the one to call the shots


to call the shots:



① ask questions 「質問する」 ⇒ 文脈に全く合わないので不正解。


② aviod trouble 「厄介ごとを避ける」 ⇒ 文脈と逆なので不正解。


③ have control 「支配する」 ⇒ 「他の誰かが違う意見を出すと、彼はそれを無視したり怒ったりする」という文脈から、これが正解。


④ make friends 「友だちを作る」 ⇒ 文脈と逆なので不正解。



call the shots は、「命令する」などの意味。




問2


Mr. Bell was the epitome of a good high school PE teacher.


epitome


① athletic kind ⇒ 文脈と合わないため不正解。


② perfect example 「完璧な例」 ⇒ 後の文脈で、いかにその体育の先生が素晴らしかったのかを述べているのでこれが正解。


③ practical sort⇒ 文脈と合わないため不正解。


④ strict type ⇒ 文脈と合わないため不正解。



epitome は、「典型」の意味。




B 意味内容の要約


意見に対する正しいやりとりを選ぶ問題。


住民が空き地の利用法について話し合っている、という状況説明があるので、状況を想像しながら読んでいくとよいでしょう。


前後の話し手が何を伝えているか、そして、どのような立場か (たとえば、賛成・反対など) を文脈からしっかり把握しておけば問題ないはずです。




C 英文への空所補充


アメリカ大陸における時間帯がテーマでした (特にインディアナ州の話)。


前年度からの変更点として、インディアナ州の時間帯の地図が挿入されたことが挙げられますが、むしろそれは本文を読みやすくする補助的な役割があるので、例年に比べると非常に読みやすかったかと思います。



第4・5・6問 長文


あまりセンター形式に慣れていない人にとっては量が多いようにも見えますが、内容は比較的安易で、問題にも答えやすいものだったと思います。





全体的に、今年のセンター試験英語は例年に比べれば簡単なほうだったと思います。



みなさんはどうでしたか?



センター試験はまだ先、という方も、今のうちから少し見ておくといいかもしれません。



過去の受験者も、自分が今どれだけセンター試験が解けるか力試ししてみるといいかもしれません。