こんばんは!




先日購入した電子書籍リーダー、Kindleですが、全然使い切れません!(笑)。


もう少し使い方を研究したいですね。今後、英雑誌などの講読もできればいいのですが。





さて、今回はよく議論にあげられる二つ、



used to と would の違い



についてお話します。




used to と would の両者は、まずどちらも過去の習慣(「(よく)~したものだった」)を指します。



しかし、この両者には3つの違いがあります。




1. used to は 「今は~でない」という意味を強調する。 (これが、両者の最も大きな違い)



2. used to は長期的・常習的なことを表すのに対し、would は短期的で断続的なことを表す。



3.. would は 状態ではなく行為しか表すことができない。



4. used to は客観的、would は主観的な意見を表す。





1. used は 「今は~でない」という意味を強調する。

used to も would もどちらも過去の習慣を表しますが、used to は特に、



現在と過去を対比させる



効果があります。そして、「今は~でない」という意味になります。



I used to play soccer.


「(今はそうではないが)、昔はサッカーをしていたものだった」



I would often play soccer.


「昔はサッカーをしていたものだった」



(would は、often という副詞をしばしばともなって「よく~したものだった」という過去の習慣を表します)





2. used to は長期的・常習的なことを表すのに対し、would は短期的で断続的なことを表す



あまり大きな違いではないのですが、used to と would には他にも違いがあります。



まず、used to は長期的で常習的な過去の習慣について述べ、would はそれよりも短期的で断続的な過去の習慣を述べることが多いです。


I used to go shopping like crazy.


「(今はそうではないが)、昔はバカみたいに買い物をしたものだった」



⇒ 買い物をしまくっていた日々が比較的長期的であったことを、話し手が示唆しています。


  また、その習慣が規則的に起こっていたことを示唆します(例えば、毎日とか毎週必ず、といった具合)。




I would often go shopping like crazy.


「昔はよくバカみたいに買い物をしたものだった」



⇒ 買い物をしまくっていた日々が比較的短期的であったことを、話し手が示唆しています。


  また、その習慣は規則的ではなく、断続的に起こっていたことを示唆します。





3.. would は 状態ではなく行為しか表すことができない。



used to は、過去の状態・行為を表せるのに対し、would は、過去の状態は表せず、過去の行為に関連した習慣しか表すことができません。




used to (過去の状態・行為の両方を表せる)


○ I used to go shopping like crazy. ⇒ 過去の行為に関する習慣


○ There used to be a church on the hill. ⇒ 過去の状態に関する習慣(be動詞)


  「かつてその丘には教会があった(が、今はない)


○ I used to like sweets. ⇒ 過去の状態に関する習慣(状態動詞)


  「昔は甘いものが好きだったんだが(今は好きではない)」




would (過去の行為しか表せない)


○ I would go shopping like crazy. ⇒ 過去の行為に関する習慣


× There would be a church on the hill. ⇒ 過去の状態に関する習慣(be動詞)


× I would like sweets. ⇒ 過去の状態に関する習慣(状態動詞)




would は、二つ目と三つ目を表すことができません。それは、過去の状態に関する習慣を表す場合には would は使えない、というルールがあるからです。



この場合、「状態動詞」と呼ばれる like なども、行為というよりは状態を表すので、would とは一緒に使うことができません。それは他の状態動詞でも同様です(例えば、liveなども)。




4. used to は客観的、would は主観的な意見を表す。


この使い分けに関しては多少論議があるところではありますが、この両者は、客観的か主観的かによって使い分けられることもできます。



used to ⇒ 客観的に見て、「よく~したものだった」という意味を持つ。


He used to go shopping like crazy.


⇒ 誰が見ても「客観的に」、よく買い物に行っていたことを表す。


  例えば、毎日毎日彼が買い物に行っていれば、誰が見ても客観的に「よく買い物に行っていた」と言えるでしょう。



would ⇒ 話し手から主観的に見て、「よく~したものだった」という意味を持つ。


He would go shopping like crazy.


⇒ 話し手の主観から、彼はよく買い物に行っていたことを表す。


  例えば、一週間に一回彼が買い物に行っていた場合、それを「習慣的」だと捉えるかどうかは人によるかもしれません。この文では、話し手の主観から「過去の習慣」だった、ということを表しています。


  なぜ would が主観的な意味を持つのかというと、それはもともと助動詞である would がもつ意味 「~だろう」という<控えめな推量>のためだと考えることができます。






いかがでしたか?



used to と would は以上のような違いがあります。



使い分けはなかなか難しいところですが、頭の隅にでも入れておいたほうがいいかもしれませんね。