助動詞のwill と be going to は同じだ
と習ったことはありませんか?
実は両者の間にはしっかりとした違いがあるんです!
助動詞の「will」には、もともと
「~する意志がある」
という意味があります。
主語が「私(I)」の場合、話し手の意志をあらわし、「~するつもりです」と訳されます。
しかし厄介なのは、be going to~も、「~するつもりです」と訳されることです。
違いとしては、
「意志や予定の決定をしたのがいつか」
ということです。
will: 予定を決定したのが、発話した時間(現在)。
その発話の時点、つまり現在の時点で考えられるような予測から、「~するつもりです」と訳されます。
例えば、AさんとBさんが以下のような会話をしています。
AさんがBさんをデートに誘っている、というシーンです。
A: Hi, do you have any plans for tonight? Let's go to the movies!
「今夜、予定ある?映画観にいこうよ!」
B: That's a good idea! Okay, I will bring my friends too.
「それはいい考えね!オッケー、友達も連れて行くね」
A: ........
とまあ、AさんはBさんと二人きりでデートすることに失敗してしまいます(笑)。
この会話では、「映画に行くこと(go to the movies)」が、Bさんが過去に予定していなかった「新しい」案・予定なので、その発話の時点におけるBさんの意志「~するつもりです」をあらわすために、willが使われています。
つまり、Bさんは、映画に行くという予定を立てていなかった、映画に行くということを予測していなかったので、willを使っているのです。
be going to: 予定を決定したのが、過去。
「~するつもり」という予定は過去にすでに決められていて、話す時点(現在)で、「その予定をふまえて、~するつもりです」と訳されます。
さきほどの会話でのAさんにもっと頑張ってもらうために、もう一度AさんにBさんを誘ってもらうことにします。
A: I want to spend time with you alone tonight.
「今夜、君と二人だけの時間を過ごしたいんだ」
B: Sorry, I am going to have dinner with my boyfriend tonight.
「ごめんなさい、今夜はボーイフレンドとディナーなのよ」
またもやAさんはフラれてしまいました。
この会話では、Bさんが「ディナーをする(have dinner)」ことが、会話するよりも前に(過去に)すでに決定しているので、Bさんはwillではなくbe going toを使っています。
つまり、Bさんはあらかじめ、Aさんと話すよりも前から、今夜の「ディナーの予定」をしていた、ということなのです。
簡単な図と例を使って説明させていただきましたが、ご理解いただけたでしょうか?
ときどきwill と be going toはあまり意味的には区別がつかないようなときもありますが、この両者は以上のようなニュアンスの違いが存在するのです。
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