今回は特殊な関係代名詞、butについて書いてみようと思います。





butは、一般的には「しかし」と訳される接続詞の一つとして理解されていますが、実は関係代名詞として用いることもできることはあまり知られていません。




関係代名詞とは、(大体の場合)先行詞となる名詞を後ろから修飾し、その先行詞に説明を加える役割をするものですよね。who, whom, which, thatなどがあります。



しかし、butも同じような役割を持っていることをご存知でしょうか。


その場合、butは「~しない・・・はいない」と訳されます。

「~」はbut以下の説明にあたる部分、「・・・」は先行詞にあたる部分です。



There is no one on my blog but studies English hard.


「私のブログ上で、英語を一生懸命勉強しない人はいない」




上記の文ではbut以下に、否定語は含まれていません。つまり、butという語自体に否定語のニュアンスが含まれいるのです。これをみなさんがよく知っている関係代名詞whoに置き換えるとすれば、以下のようになります。




There is no one on my blog who doesn't study English hard.


「私のブログ上で、英語を一生懸命勉強しない人はいない」



つまりこのように、butは、who[that]・・・not と置きかえることができ、「~しない・・・はいない」と訳されるのです。二重否定のようなものですね。つまり、強い肯定。「私のブログ上では、皆が必ず一生懸命英語を勉強する」というニュアンスを出すことができます。



しかし、ここで注意してほしいのは、butの前に置かれる先行詞は、否定の意味を持つものでなければなりません。ここでは、no one (「誰も~ない」)ですね。ほかにも、little、hardly、fewなどが否定の先行詞とともに使われ、butという関係代名詞を導くことができます。



butは元々は接続詞なので、「擬似関係代名詞」と呼ぶこともあります。


ただ、少し文語的で、「死語」になりつつある用法です。私がアメリカに留学していた間、会話では一度も耳にすることはありませんでした。


しかし、それでも英検などでは未だに問題として出題されるものなので、頭の片隅においておくと良いでしょう。



butのように、特殊な関係代名詞として用いられるものには、as や than などもありますが、それについてはまた別の機会にご紹介しますね。




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