娘の私立高校(併願)の入試が終わった。
ドキドキ
緊張だった。
この緊張はどこから
どんな思いから来るんだろう
自分の心の中を
ぐるりと見まわす。
コロナ渦での
他府県受験。
不安はどんなものだろう。
体調が悪くなると
受験自体もままならなくなる。
受験に失敗するとまずい?
体調悪くなって受けられないとダメ?
何で?
そもそも、何を失敗というの?
落ちたら失敗?
いやいや、長い目で見たら
いい経験にもなる。
どんな状況になっても
手立てはある。
いろんな思考が
グルグルと頭の中を巡り
いろんなパターンを考えながら
おっと
不安を自分で雪だるま式に
膨らませてるな
と気付く。
自分の思い込みや
思考の癖、当たり前と思っている概念に
気付く事ができる。
命を取られるわけじゃなし
と怖がる自分をなだめながら
自分の中のいろんな声と
向き合う。
たくさんの思考で
心に余裕がなくなる時
ごちゃごちゃした頭の中を
整理する時
シンプルにすることに
意識を向ける。
本当に
望むことは何?
一番、私が大切にしたい事は何?
この大きな挑戦を
この子自身が自分らしく乗り越えること。
自分らしくって
何?
この子が自分の人生を
主体的に生きる事。
自分の人生の主人公になること。
その為にはできる事は何?
彼女がないものばかりに
目を向けず
あるものに目を向けられるように
視野を広げられる言葉を
かける事。
言葉をかけられない時は
安心感を与えられるような存在で
そばにいたいこと。
隣の市立中学では
緊急事態宣言が出ている福岡に
受験した子が
2週間学校を休むようにと学校側から
言われたそうだ。
その話を塾で聞いた娘が
「じゃあ、私もじゃない?」
娘は担任の先生に
相談してきた。
回答はこうだ。
「教頭先生も3年の先生も誰も休まなくていいと言ってるから
大丈夫。」
娘はホッとした様子で「良かった」
と言い、同時に「そう言ってくれる中学校に迷惑はかけられないから
コロナ対策万全でいこう。」と言った。
同じ公立中学でも価値観によって
対応も異なる。
そしてその価値観から
影響をうける子ども達。
秋の学校説明会の時期も
そうだった。
コロナを万が一、持ち込むことになって
しまってはいけないという思いから
大阪の高校の説明会は一切参加しないと
決めていた。
しかし、
担任の先生の関わりで
彼女の考えに変化がでる。
「学校説明会には行ってもいいんじゃない?」
「教頭先生も3年生の先生も全員がいいよと言ってるよ。」
本来持ってる願いを
「それでいいんだよ」と
引き出してもらったようだった。
勇気を出して
自分を尊重出来た。
「私、大阪に行って
受験したい高校を見てみたい。」
信頼されると
子どもは力をさらに発揮する。
こんなに親身になってくれる学校に
迷惑をかけてはならないと
コロナ対策は万全に。
勉強にも力が入った。
信頼関係が
人の可能性を飛躍させると
やはり感じる。
不安や恐怖で
行動を制限することではなく
チャレンジしようとする背中を押す
関わりとは何か
教えてもらった気がした。
そして私立高校の受験の本番。
体調も気を付けながら
緊張しながら
挑む体験。
試験当日の朝
友達からのラインに励まされていた。
大阪はすべての私立高校の受験日が統一されている。
長崎は私立高校によって受験日がバラバラだから
いくつも受ける事が出来る。
みんなにラインで頑張れって
言ってもらって
私はついている。
誰よりも応援された状態で受験すると
言う彼女。
ドキドキ、緊張と
いろんな感情が入り混じる中
こう言った。
「お母さん、今年一年を
漢字一文字で表すと「感謝」の「感」やわ。」
「私は先生達にも友達にもお母さんにもみんなに支えてもらってる。」
感謝の謝じゃなくて?
という私の問いに
「うん、謝るんじゃなくて、感じるっていう方があってるから。」
そっかー。
いろんな感情を感じてきたもんね。
緊張や怖さ
不安や闘志
いろんな感情と葛藤
不安になる時は
自分を責め
感謝の時は
精一杯頑張ろうと
いう言葉を呟いていた。
心の状態が
とても大事。
結果はどうであれ
経験が人生の宝になる。
私自身が
そんな気持ちに
なれたことに
感謝。
受験当日、
感謝が湧くと
不安や心配は
姿をひそめて
結果や
評価や
そんなジャッジから
開放されて
人は誰しも
すでに愛されていて
満たされている。
条件付きではなく
あるがままで
充分に価値ある存在。
そう思える今に
感謝。
我が子への関わりを変え
自分をセルフコーチングできるようになったきっかけをくれた
マザーズコーチングスクールにも感謝。


